ヘビロテで観続けたい。イギリス映画のひとつの真髄

2020年3月24日 斉藤 博昭 カセットテープ・ダイアリーズ ★★★★★ ★★★★★

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カセットテープ・ダイアリーズ

移民やナショナリズムなど現在も増幅する社会派テーマを通底させつつ、基本は主人公が才能に気づき、夢を追うというシンプル、かつ共感確実ストーリーに徹する。B・スプリングスティーンの歌詞のメッセージが迷いを消し、力強く後押しし、ミュージカルのようなノリの良さが深刻さを抑える。主人公に怒り、あるいは応援する大人たちの役割も含め、ここまで全体のバランスがいい作品は珍しい。

恋と友情で『小さな恋のメロディ』、なりたい自分と周囲との葛藤で『リトル・ダンサー』、そこに音楽もポイントで加えた『ボヘミアン・ラプソディ』と、英国舞台の傑作のエッセンスが凝縮され、ラスト嗚咽必至→その後、爽快と、これこそ映画の奇跡!

斉藤 博昭

斉藤 博昭

略歴:1963年神奈川県藤沢市生まれ。高校時代は映画研究部に所属。1997年よりフリーランスのライターとして映画誌、女性誌、情報誌、劇場パンフレット、映画サイトなどさまざまな媒体に映画レビュー、インタビュー記事を寄稿。得意ジャンルはアクション、ミュージカル。最も影響を受けているのはイギリス作品です。Yahoo!ニュースでコラムを随時更新中。

近況:LAの『フェアウェル』ルル・ワン監督、ロンドンの『カセットテープ・ダイアリーズ』グリンダ・チャーダ監督に、Skypeインタビュー。ともに外出規制などある中、前向きに明るく話してくれて、一刻も早い日常生活の復活を祈るのみ。

サイト: https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohiroaki/

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