ホロ酔い人生の喜びに、マッツ好きな人なら身悶えするシーンも

2021年4月17日 斉藤 博昭 アナザーラウンド ★★★★★ ★★★★★

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
アナザーラウンド

徹底してリアリティ重視の「ドグマ95」で有名なデンマーク映画界にあって、このヴィンターベア監督はエンタメも得意な人だと改めて実証。つねにアルコールを摂取してる状態が人生を良き方向に導く、という怪しい理論を、学校の授業、家族関係で痛快ノリでみせていく。若者のビール飲み大会も強烈だし、基本は中年教師たちの変貌に笑うコメディながら、予想どおりとはいえ、危ういエピソードも顔をもたげ、観た後に思い切り飲みたくなる一方、シビアな人間ドラマの正当な後味も。

ホロ酔い状態のマッツ・ミケルセンの愛おしさは異常レベルだが、ダンサーとしての彼の才能が爆発するシーンに、ファンならずとも悶絶の境地を味わうことだろう。

斉藤 博昭

斉藤 博昭

略歴:1963年神奈川県藤沢市生まれ。高校時代は映画研究部に所属。1997年よりフリーランスのライターとして映画誌、女性誌、情報誌、劇場パンフレット、映画サイトなどさまざまな媒体に映画レビュー、インタビュー記事を寄稿。得意ジャンルはアクション、ミュージカル。最も影響を受けているのはイギリス作品です。Yahoo!ニュースでコラムを随時更新中。

近況:例の接待問題で軽く話題になっている、洋画専門チャンネル「ザ・シネマ」で、4月に何回か放映される「ザ・シネマ レコメン道場」という新番組に出演しています。

サイト: https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohiroaki/

斉藤 博昭さんの最近の映画短評

もっと見る

[PR]