怪獣映画は怪獣の魅力だけで成立し得る

2021年5月3日 平沢 薫 ゴジラvsコング ★★★★★ ★★★★★

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ゴジラvsコング

 まさに怪獣映画。怪獣を魅力的に見せることだけを目的に創られた、怪獣を見るための映画になのだ。この映画を見ると、この頃のハリウッド製巨大モンスター映画で描かれた人間ドラマが、実は不要だったことがよく分かる。怪獣たちの性質の変化は、日本の怪獣映画の変遷を意識したオマージュだろう。
 怪獣をたっぷり見せるための仕掛けが満載。舞台は、タイプの異なるものを多数用意。彼らの勇姿をあらゆる角度から捉えるため、カメラが縦横無尽によく動く。手で触れるほど近くで彼らを体感するため、飛行物に搭乗して彼らに接近した人間の主観映像を多用。怪獣映画は怪獣の魅力だけで成立し得るということを痛感させてくれる。

平沢 薫

平沢 薫

略歴:映画ライター。視覚に訴えかけるビジュアルの派手な映画がお気に入り。「SCREEN」「SCREEN ONLINE」「日経エンタテインメント!」「キネマ旬報」「SFマガジン」「映画.com」「Movie Walker」等で執筆。他に「キングスマン:ゴールデン・サークル」ノベライズ、「グレートウォール」ノベライズ、「X-ファイル 2016」ノベライズ、「フランケンウィーニー」ノベライズ、「「ターミネーター:新起動/ジェニシス ビジュアルガイド」翻訳など。ウェブで映画やTVドラマのニュースを追いかけ中

近況:今頃になって見始めたアニメシリーズ「ゴジラ S.P <シンギュラポイント>」、「ゴジラ」の再構築としても面白いが、それはさておいてもSFとして面白い。続きも見ないと。

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