【コンペティション部門】世界初上映の注目作~ベテランから長編デビュー、アジア期待の大器まで注目の監督がそろい踏み!

第30回東京国際映画祭

日本からは『最低。』『勝手にふるえてろ』の2本がエントリーしたほか、フランスの人気俳優の監督作や出演作、ジョージアやブルガリアといったなかなかお目にかからないヨーロッパ諸国の作品に、中国やマレーシアなどのアジア作品まで、選りすぐりの15本をご紹介。今年も本部門のプログラミングディレクター・矢田部吉彦氏が全作品の注目ポイントをズバリ解説します!(取材・文:岩永めぐみ/編集部 浅野麗)

『さようなら、ニック』

さようなら、ニック
(C)Heimatfilm

製作国:ドイツ
監督:マルガレーテ・フォン・トロッタ
出演:イングリッド・ボルゾ・ベルダルカッチャ・リーマン

【ストーリー】 モデルからデザイナーへ転身を図ろうとするジェイドは、初のファッションショーを控えていた。しかし、スポンサーでもある夫のニックが突如姿を消し、代わりに姿を現した前妻のマリアと一つ屋根の下で暮らすことになる。

【矢田部氏のここに注目!】 ニュー・ジャーマン・シネマの女優兼監督で、『ハンナ・アーレント』などで知られるマルガレーテ・フォン・トロッタは、一貫して力強い女性像を描いてきた監督です。ニューヨークの高級マンションで2人の女性が対立するのですが、ハイソサエティの中での現代の女性の生き方というテーマは、過去にあまり描かれたことのない視点だと思います。

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『泉の少女ナーメ』

製作国:ジョージア、リトアニア
監督:ザザ・ハルヴァシ
出演:マリスカ・ディアサミゼアレコ・アバシゼ

【ストーリー】 ジョージアの山岳地帯にて、村に伝わる癒やしの泉を守る一家。父は独立してしまった息子たちに代わり、娘のナーメに後を託す。だがある日、泉の水位が減っていることに気付いた彼女は、ある選択を迫られる。

【矢田部氏のここに注目!】 ジョージアは国際映画祭をにぎわす国の一つで、この国の作品には画面が美しいという特徴があるんです。この作品も圧巻の映像美で、大画面で観たらとても素晴らしい体験になることをお約束します。ファンタジーと現実問題を融合させながら、癒やしの泉の変化を通して様々なメッセージを伝えている作品です。

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<最優秀監督賞>エドモンド・ヨウ監督『アケラット-ロヒンギャの祈り』

製作国:マレーシア
監督:エドモンド・ヨウ
出演:ダフネ・ローハワード・ホン・カーホウ

【ストーリー】 台湾行きを望むフイリンは金に困った末、ロヒンギャ移民の人身売買ビジネスの片棒を担ぐ仕事に手を出してしまう。そんな彼女の一条の光は、フイリンを昔の知り合いだと信じている若い病院スタッフのウェイだった……。

【矢田部氏のここに注目!】 ミャンマー、マレーシア、タイの国境に逃れてくるロヒンギャの人々と、ヒロインのラブストーリーがとても複雑な形で絡んでいきます。現在の問題を扱いながら、ファンタジーのような詩情も交わる。これほど広い視野と問題意識、そして映画的な手ざわりを同居させる技量をもつエドモンド・ヨウのような監督は、アジアにはなかなかいないのではないでしょうか。

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