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プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命 (2012):映画短評

プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命 (2012)

2013年5月25日公開 141分

プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命
(C) 2012 KIMMEL DISTRIBUTION, LLC ALL RIGHTS RESERVED.
猿渡 由紀

与えられたくなかった宿命が引き起こす苦悩と哀しみ

猿渡 由紀 評価: ★★★★★ ★★★★★

本来なら接点がないはずの主人公ふたり。2時間20分ある今作で、一緒に出るのもごくわずか。だが、その短い接触が “宿命”を与えることになる。そんなふたりのそれぞれの事情、心情を、時間をかけ、ていねいに描いていくのが今作。どちらにも苦悩があり、それは彼らのそばにいる人たちにも影響を与える。その連鎖がまた、観る者を切なくする。途中でひとつのストーリーが終わったように感じさせ、じわじわとそうではなかったと見せていくその構成は、ある意味大胆でもあり、非常に効果的だ。デレク・シアンフランスにはまだ3本しか監督作がないが、ほかの2本も大傑作。今後も多くの物語を語り続けていってもらいたいと思う。

この短評にはネタバレを含んでいます
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