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いのちの林檎 (2012):映画短評

いのちの林檎 (2012)

2013年7月13日公開 115分

いのちの林檎
(C) 2012 ビックリ・バン
中山 治美

じぇ!も言えぬ程の衝撃!化学物質過敏症の現実

中山 治美 評価: ★★★★★ ★★★★★

映画『奇跡のリンゴ』のモデルになったリンゴ農家・木村秋則さん。木村さんがリンゴの無農薬栽培に着手したのは、夫人が農薬アレルギーを発症したのがきっかけだ。でも映画は成功させるまでの苦難がメーンで、アレルギーの話はそっちのけ。では実際に無農薬リンゴがどんな人達に重宝されているのか? それを知らしめてくれるのが本作だ。本ドキュメンタリーで追うのは、重症の化学物質過敏症の早苗さん。近所のゴルフ場が散布する農薬にはじまり、家の外を歩く人のタバコの煙、トイレの芳香剤etc …微量な物質に拒否反応を示しては奇声を上げて悶絶し、果ては卒倒してしまう。その早苗さんの姿に衝撃!そして唖然! 正直、女性であれば苦しむ姿を人前に晒したくないだろう。だが早苗さんは、なかなか一般の人に理解してもらえないこの病気の現実を知伝えようと撮影に協力したという。この彼女の覚悟を心して見るべし。というわけで、実はメーンは木村さんでもリンゴでもなく、早苗さんをはじめとする化学物質過敏症の人たち。なので、タイトルに軽〜く騙された感も。でも明日は我が身。とりわけシックハウス被害者のエピソードは…、゛身の毛もよだつ゛とだけ記しておこう。

この短評にはネタバレを含んでいます
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