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オープン・グレイヴ 感染 (2013):映画短評

オープン・グレイヴ 感染 (2013)

2014年6月14日公開 102分

オープン・グレイヴ 感染
(C) 2013 OG DISTRIBUTION LLC. All rights reserved.

ライター2人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3

なかざわひでゆき

記憶喪失を絡めたパンデミック映画の変化球

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 森の一軒家で目を覚ました6人の男女。聾唖者の中国人を除いて、あとは全員が記憶喪失だ。周囲にはゾンビのような連中が徘徊し、裏庭の穴には大量の死体が積まれ、近隣には謎めいた施設。果たして自分たちは何者なのか?なぜここにいるのか?そして、この森で何が起きたのか?
 いわゆるパンデミック・ホラーの変化球的な作品。徐々に明らかとなる事実に意外性はないが、観客にも主人公たちが探り当てる情報だけしか与えられず、彼らの不安や疑心暗鬼をリアルに共有できる展開は地味ながらも巧妙だ。
 監督が「アポロ18」の人ってことで正直なところ期待はしていなかったが、少なくとも観客を物語へ引き込んでいく手腕は見直した。

この短評にはネタバレを含んでいます
ミルクマン斉藤

ゾンビ映画亜種としては異質で上出来。

ミルクマン斉藤 評価: ★★★★★ ★★★★★

主人公が記憶喪失という設定はよくあるが、一軒家に集まった者全員が記憶喪失というのは僕の記憶にない。見渡す限り死体だらけの壕(つまり、野ざらしの墓)の中で、主人公のS.コプリーが目覚めるという開幕から禍々しい状況なのは確かだが、邦題に「感染」とあるからといって、あまりそっち系ホラーを期待しちゃ駄目。あくまで映画の骨子は記憶をなくした者たちがその理由を探っていく謎解きもの、それだけで100分間ぐいぐい引っ張ってくれる演出力もある。唯一のアジア人役で異彩を放つのがジョシー・ホーだが、実は本作、彭浩翔の『ドリーム・ホーム』も作った彼女の会社「852 Films」の共同製作作品。志ある仕事ぶりだな。

この短評にはネタバレを含んでいます
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