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プロジェクト・グーテンベルク 贋札王 (2018):映画短評

プロジェクト・グーテンベルク 贋札王 (2018)

2020年2月7日公開 130分

プロジェクト・グーテンベルク 贋札王
(C) 2018 Bona Entertainment Company Limited

ライター3人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 4.7

ミルクマン斉藤

正真正銘の完全復活!ハードボイルド發仔に痺れる。

ミルクマン斉藤 評価: ★★★★★ ★★★★★

そうそう、これなのだ。ついにチョウ・ユンファ大復活なのである。60歳を越えた今になって、あの『男たちの挽歌』を髣髴とさせるアクション・スターが堂々帰ってきたのだ。しかも冷血非情のハードボイルドな悪党キャラとして。芸術家としては鳴かず飛ばずで贋作画家として生計を立てるアーロン・クォックを、米ドル札偽造プロジェクトの一員として拾い上げる贋札団リーダーの役だが……でもコレ、実はごりごりのミステリ映画なのだな。しかもとーってもズルい。判るわきゃない。どういうトリックか匂わせただけで興を削ぐので、まずは騙されていただきたい。とりあえず、ほとんどノースタントで通したというユンファの生身アクションに感涙よ。

この短評にはネタバレを含んでいます
山縣みどり

犯罪アクションにアイデンティティ問題を盛り込んだ快作

山縣みどり 評価: ★★★★★ ★★★★★

チョウ・ユンファ&アーロン・クオックの競演でぐいぐい進めていく香港ノワールで、銃撃戦や爆発シーンも多い。謎の犯罪組織のボスを演じるユンファ様はちょっと増量したけど、アクション演技では相変わらずの切れを披露。かっこいい。アーロン演じる贋札製造者の独白という設定なので回想シーンとなる部分が多いが、脚本に惹きつける力があるので集中力が途切れることはない。さすがは『インファナル・アフェア』脚本家フェリックス・チョン! 犯罪アクションというだけでなく、犯罪に至った心理や背景、さらには愛され認められてこそ自我が確立できると思わせるアイデンティティ問題も盛り込まれ、映画2本を見たくらいの満足感。

この短評にはネタバレを含んでいます
くれい響

まさに、チョウ・ユンファ無双!

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

『男たちの挽歌』同様、贋札を物語の主軸に、久しぶりにチョウ・ユンファが二丁拳銃をブッ放す、懐かしさ満載の香港映画らしいアクション大作……というのは入口に過ぎない。痛快ケイパームービーになったかと思えば、ゲリラ相手にロケット弾も発射される戦争映画に姿を変え、ドンデン返しの謎解きミステリーと化したかと思えば、“全員片想い”な切ないラブストーリーに突入! このように、ケレン味たっぷりに、次々と観る者の予測を超えていく展開に、ただただ唖然。また、あえて時間軸を複雑にし、一度だけではすべて解決できない『インファナル・アフェア』的仕掛けもたっぷり。130分間、瞬き厳禁の怪作といえる。

この短評にはネタバレを含んでいます
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