ブラック アンド ブルー (2019):映画短評
ブラック アンド ブルー (2019)ただの刑事物じゃない、サプライズのある娯楽作
娯楽映画にうまく社会的メッセージをもたせるという意味で、今作は「ゲット・アウト」以来の成功例。自分も警官なのにジョギングをしているだけで白人警官に止められるというオープニングシーンから、ただの刑事物じゃないぞと感じさせる。そのすぐ後には、この職業を選んだことで黒人仲間との関係がどうなったのかが描かれる。黒人で警官(ブラック&ブルー)であるとは、また今話題になっている「#BLM」とはどんなことかを語る今作は、同時にエンタメとしてもスリルたっぷり。アクション映画のマッチョ役で知られるタイリース・ギブソンが繊細な演技を見せるのもいい。彼が女性の正義のヒーローを支えるとは実に新鮮だ。
この短評にはネタバレを含んでいます