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親愛なる同志たちへ (2020):映画短評

親愛なる同志たちへ (2020)

2022年4月8日公開 121分

親愛なる同志たちへ
(C) Produced by Production Center of Andrei Konchalovsky and Andrei Konchalovsky Foundation for support of cinema, scenic and visual arts commissioned by VGTRK, 2020
なかざわひでゆき

ロシアで実際に起きた市民虐殺事件を描く傑作

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 1962年フルシチョフ政権下のロシアで起きた大量虐殺事件の映画化だ。物価上昇に食糧不足、さらに大幅な賃金カット。我慢の限界に達した労働者たちは、改善を求めて大規模デモへ繰り出すが、そんな彼らに軍隊が銃を向ける。浮かび上がるのは、国民の暮らしや生命よりも体制の維持を重んじる政府、保身のため権力者に忖度する地方の役人や軍人。躊躇せず同胞を殺す彼らだが、実は必ずしも悪人ではない。この社会で生き残るため仕方ないと諦めているのだ。国家の正義を信じる愛国者のヒロインも、娘が虐殺事件に巻き込まれたことで、それがただの幻想と願望であることを思い知らされる。巨匠アンドレイ・コンチャロフスキー渾身の傑作だ。

この短評にはネタバレを含んでいます
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