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キャメラを止めるな! (2022):映画短評

キャメラを止めるな! (2022)

2022年7月15日公開 112分

キャメラを止めるな!
(C) 2021 - GETAWAY FILMS - LA CLASSE AMERICAINE - SK GLOBAL ENTERTAINMENT - FRANCE 2 CINEMA - GAGA CORPORATION

ライター2人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3

なかざわひでゆき

日仏の文化の違いを楽しむ忠実なリメイク

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 日本映画『カメラを止めるな!』をオスカー受賞作『アーティスト』のミシェル・アザナヴィシウスがリメイクしたフランス版。冒頭からいきなり「フランス人なのに名前が日本人?」「フランスなのに日本軍の人体実験?」と首を傾げるのだが、なるほど、日本映画のリメイクを依頼されたフランス人監督が、ワンカット撮影問題に加えて日本人プロデューサーとの「ロスト・イン・トランスレーション」問題で右往左往するというお話にアレンジされているのね。とはいえ、基本的なストーリーはオリジナルにほぼ忠実。ゆえに新たな驚きはないものの、機関銃のようなセリフの応酬と毒舌ユーモアはとてもフランス的で、両国の文化の違いが感じられる。

この短評にはネタバレを含んでいます
斉藤 博昭

想像以上にストレートなリメイクに驚いた

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

やはりこの作品、あまりイジってはダメと再認識。フランス版を観ていると、「カメ止め」初見の驚きや、興奮、感動が素直に甦ってくる。

「日本で大評判を呼んだワンカット映画をフランスでリメイク」という基本設定がすでに改変パートで、その他、アレンジは多々あり、ゾンビ映画パートは監督が「ロメロにオマージュを与えた」と話すとおり、映像の質感やユーモアに独自性を感じさせつつ、キャラクターと人間関係、衣装、セリフに至るまで予想以上に“まんま”部分が多く、オリジナルの記憶と照合する楽しみが最後まで続く。

何よりスピリットを変えなかったこと。「たかが映画、されど映画」という愛はフルスロットルでみなぎっている。

この短評にはネタバレを含んでいます
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