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クリーン ある殺し屋の献身 (2021) 映画短評

2022年9月16日公開 94分

クリーン ある殺し屋の献身
(C) 2018 A Clean Picture, LLC All Rights Reserved.

ライター2人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3

なかざわひでゆき

過去を背負った殺し屋の贖罪と再生の物語

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 治安悪化の一途をたどる貧困地域。過去の辛い記憶が原因で周囲から距離を置き、深夜にゴミ回収車のドライバーとして働く謎めいた男。実は裏社会に名を馳せた伝説の殺し屋だった彼は、唯一心を通わせていた少女がトラブルに巻き込まれたため、地元を牛耳る犯罪組織と死闘を演じる。エイドリアン・ブロディが脚本・製作・音楽・主演を兼ねたハードボイルドなノワール映画。ストーリーに既視感があることは否めないものの、暴力の招く負の連鎖から家父長制や有害な男らしさに批判の目を向ける視点は現代的と言えよう。まあ、それが十分に消化しきれているかはまた別問題なのだが。とりあえず、B級アクションとしてはそこそこ手堅い仕上がり。

この短評にはネタバレを含んでいます
平沢 薫

エイドリアン・ブロディが暗く凍つく夜を彷徨う

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 主演のエイドリアン・ブロディが製作に参加し、『キラー・ドッグ』で組んだ監督と再タッグして共に脚本を書き、彼自身が音楽を担当。となれば、これは彼が描きたかった世界、彼が演じたかった男なのに違いない。 

 雪が舞う、大都会の片隅の暗く凍てつく夜。清掃車を運転する寡黙な男は、かつての自分の行為を悔やみ、贖罪のために生きている。粗い質感の夜に、男が抽象的に心情を語るモノローグが重なり、フィルムノワールの匂いを漂わせる。ここでは暴力も野蛮。銃のサイズは大きく、スパナやハンマーなどの工具で人が殺されていく。その不穏な気配をさらに濃くするのが、ブロディ自身が担当した音楽。ダークなラップもこの街に似合う。

この短評にはネタバレを含んでいます
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