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JUNG_E/ジョンイ (2023) 映画短評

2023年1月20日公開 98分

JUNG_E/ジョンイ

ライター3人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.3

大山くまお

AI時代の倫理と普遍的な親子の情愛を描くSFアクション

大山くまお 評価: ★★★★★ ★★★★★

複製された脳のデータと義体によって作られた人工の人間は、人間の尊厳を持つ存在なのか、それとも役に立たなくなったら破棄する製品でしかないのか。『新感染 ファイナル・エクスプレス』のヨン・サンホ監督が、『機動戦士ガンダム』や『攻殻機動隊』をはじめとするあまたのSF作品の設定と最新VFXを駆使して、AI時代の倫理と親子の情愛を描く。『新感染』でも親子の情愛が大きなテーマになっていたが、こちらでは時代設定が異なる分、ツイストの効いた展開と着地になっている。哲学的かつ普遍的なテーマを扱ってはいるが、ちゃんとアクション映画のサービス精神を残しているところが嬉しい。

この短評にはネタバレを含んでいます
なかざわひでゆき

母と娘の普遍的な親子愛を描いたディストピア系アクション

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 気候変動が原因で人類が宇宙へと移住し、その植民地と地球との間で戦争が勃発した未来。軍需企業で人型AIの開発に携わる女性研究者が、伝説的な傭兵として英雄視される母親の脳を複製し、最強の戦闘用AIを作り出そうとする。よくあるディストピア系のサイボーグ・アクションかと思いきや然に非ず。大切な我が子を守るために命がけで戦わねばならなかった母親と、自分のせいで母親が人生を棒に振ってしまったのではないかと胸を痛める娘の、まさに時間を超えて繋がる普遍的な親子愛が描かれ、「人は何のために生きるのか」という問いが投げかけられる。アクションやCGのクオリティにも感心するが、なによりも脚本の出来が素晴らしい。

この短評にはネタバレを含んでいます
くれい響

母と娘の愛が大きなカギに!

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

Kゾンビブームの立役者であるヨン・サンホ監督が描く近未来SFアクションではあるが、大きなテーマとなるのは人権問題と母娘愛。どこか綾波レイと碇ユイの関係性も思い起こさせるなか、10年ぶりの商業映画復帰作にして遺作になってしまったカン・スヨン演じる研究員の余命わずかという設定と抑えた芝居が物語を引っ張っていく。オリジナリティには欠けるが、「謗法」『呪呪呪/死者をあやつるもの』のオム・ジウォンも特別出演するなか、サンホ監督が得意とする人間の怖さや醜さはやはり濃厚。これだけの要素を98分でまとめたことは評価したい。また、傭兵ジョンイを甲斐田裕子が演じる日本語吹替版もおススメだ。

この短評にはネタバレを含んでいます
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