MaXXXine マキシーン (2024):映画短評
MaXXXine マキシーン (2024)
終盤やや甘いも、マニアックな味と正統派の怖さの快感に酔う
舞台が1980年代ハリウッドで、その時代のムードが匂い立ってくる映像に陶酔。同時に、70〜80年代あたりのブライアン・デ・パルマ映画に似た状況&演出を発見できたり、オタクな欲求も満たす。ケヴィン・ベーコンの『13日の金曜日』オマージュには笑い泣き!
そんなマニアな味を感じなくても、映画バックステージもの&狂気スリラーを素直に満喫できる。
ショービズ世界では“怪物”と呼ばれるくらいでないと…というテーマが全編に充満し、肥大化する主人公の野心は、この先どこまで持ち堪えられるか。これで3部作完結とはいえ、後に予感させるドロドロ運命を観たくて仕方ない。
ミア・ゴスは3部作で最も冷静な演技をみせていた。
この短評にはネタバレを含んでいます