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28年後… 白骨の神殿:映画短評

2026年1月16日公開 109分

28年後… 白骨の神殿

ライター4人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.8

相馬 学

人間の狂気に恐怖をシフトした脱・ゾンビ映画

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 今回の敵は感染者というより、エゴが肥大したカルト教団の教祖と信者たち。そこに面白さがある。

 前作の主人公の少年はこの集団にからめとられて身動きができなくなり、どちらかというと傍観者的な役割だが、その分ヴィランの教祖(小物ぶりが透けて見えるのがいい)と、前作のカリスマ医師ケルソンの交錯する視点がスリルを醸す。彼らの間にある融和と対立の可能性の変化に緊張感があり見入った。

 ゾンビ映画としては少々物足りないが、これはこれでまったくアリ。前作では聖人風だったケルソンに、じつはデュラン・デュラン好きだった……などの人間味も見えて、このキャラにがますます好きになった。

この短評にはネタバレを含んでいます
平沢 薫

価値観が崩壊した世界で人間はどう動くのか

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

ウイルス感染によりあらゆる価値観が崩壊した世界で、とはいえすぐに死ぬわけではないと判断した人間は、どんな行動をするようになるのか。その一つの形が前作で描かれたが、今回はそれとは違う2つの典型が、元医師ケルソンと、謎の男ジミーを通して描かれていく。同時に、前作で島での生活を捨てた少年スパイクの生き延びるための選択を描く、成長物語にもなっている。

 監督はシリーズ初参加のニア・ダコスタ。『キャンディマン』(2021)では影絵の人形劇で唸らせたこの監督が、無数の人間の白骨で構築された異形の建造物、"白骨の神殿"という題材を得て、どんな光景を描いてくれるのかにも注目だ。

この短評にはネタバレを含んでいます
斉藤 博昭

シリーズの方向性が微妙にシフトチェンジ

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

シリーズ過去作は「感染者vs人間」の構図が基本的に貫かれたが、今回は人間の集団が起こす狂気の行動がメインとなる。何やら方向性が変わってきたようで、人が恐ろしくなった分、一部の感染者キャラに妙な愛着がわく瞬間も多発することに。感染者のかつての人生に想いを馳せるシーンが胸を締めつけたりも…。
魑魅魍魎ワールドが展開するなか、医師ケルソンの役割にシリーズ今後の「希望」を感じさせるも、演じるレイフ・ファインズが相変わらずリミッター外した怪演で攻めまくるので、心が落ち着く時間は少ない。
出てくる人物がどんどん汚くなっていくのがリアルだし、「目には目を」の精神によるショッキング描写は期待どおりえげつない。

この短評にはネタバレを含んでいます
村松 健太郎

より深掘りがされた3部作第2弾

村松 健太郎 評価: ★★★★★ ★★★★★

正式に3部作構想になることが決まった『28年後…』の第2弾。3部作態勢を取ったことで一つ一つの事柄を深掘りすることができるようになっています。今作は感染者たちより、その世界に住む人間たちの凶暴さをより際立たせたものになっていました。その権化たる”ジミーズ”の怪しい凶暴さはインパクト大ですね。R15指定も当然と思えるバイオレンス描写が展開されていきます。一方で、新たな可能性を探るケルソン医師を演じるレイフ・ファインズがこれまた見事な存在感を見せてくれます。この人がここまでやってくれるとは…。そしてラストにキリアン・マーフィーが登場、第3部への期待を持たせます。

この短評にはネタバレを含んでいます
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