モディリアーニ! (2024):映画短評
ライター2人の平均評価: 3
構想からほぼ50年を経てついに実現
アル・パチーノが70年代から実現を願っていた情熱の作品。一時は主演してもらおうとしていたジョニー・デップに監督を譲るも、パチーノが登場する短いシーンはこの映画の焦点。彼の存在感、インパクトはさすが。
この時期のモディリアーニは30代前半だったのでもう遅いが、デップ自身が演じたらはまり役だったはず。一方で、この10年、アンフェアな扱いを受けてきたデップは、フラストレーション、プライド、反抗心という部分により思い入れできたのでは。冒頭はスラップスティックコメディ、途中モノクロのレトロなシーンが挟み込まれたりして、全体のトーンはややばらばらな感じ。とは言え、デップの復活を素直に祝福。
ジョニー・デップはこういう人物が好きなのに違いない
ジョニー・デップは、本作の主人公のような人物が好きなのに違いない。デップが監督を引き受けたのは、『フェイク』で共演し、本作に出演するアル・パチーノの提案だというが、デップはポーグスのシェイン・マガウアンのドキュメンタリーも製作しており、反体制で無頼派で酒好きで自分の性質に翻弄される人物に魅せられるのではないか。
物語の途中で何度も、映像がバスター・キートンの映画のようなモノクロでサイレントのコメディに変貌する。それは、主人公モディリアーニは自分をこのように認識している、という彼のセルフイメージの映像化なのだろうが、そのイメージは、どこかジョニー・デップ自身にも重なって見える。





















