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鬼の花嫁:映画短評

2026年3月27日公開 122分

鬼の花嫁
(C) 2026「鬼の花嫁」製作委員会

ライター3人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.3

なかざわひでゆき

和モダンなビジュアルも魅力のティーン向け恋愛ファンタジー

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 舞台は「あやかし」と呼ばれる美しき妖怪たちと人間が共存する世界。家族に蔑まれた地味で孤独な女子大生が、その「あやかし」の頂点に君臨する鬼一族の御曹司から花嫁に選ばれる。いわば「シンデレラ」ストーリーの変化球。和モダンなビジュアルと美男美女キャストで魅せるティーン向けの恋愛ファンタジーだが、ちょっと気になったのは控えめで忍耐強くて疑うことを知らぬ耐え忍び型のヒロイン像。家柄や伝統や仕来りを重んじる権威主義に疑問を抱きつつも迎合してしまう点を含め、どうも劇中のジェンダー観がだいぶ古めかしく感じられる。アイドル映画とはいえ、いや、アイドル映画だからこそ、これでいいのだろうか?と思ってしまうのだ。

この短評にはネタバレを含んでいます
相馬 学

ロマンスとファンタジーに寄せた和製『トワイライト』

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 あやかしと人間の共存する世界をどう描くのかに興味があったが、リアリティよりもファンタジーに思い切り寄せている点に好感。甘すぎるラブストーリーも、この世界観の中では違和感を覚えることはない。

 同情の余地がないほど意地悪な家族、王子キャラからの求愛、華麗な舞踏会。あやかし界の和的で古風な空気の中に「シンデレラ」的な要素が溶け込み、独特のおとぎ話を築き上げた。美術のつくり込みもみごと。

 せっかく人間ならざる者=あやかしを描くのだから、その野蛮なまでの危険性も見たかったが、ロマンス重視となれば仕方なしか。そういう意味では和製『トワイライト 初恋』といった趣。

この短評にはネタバレを含んでいます
村松 健太郎

現代版シンデレラストーリー

村松 健太郎 評価: ★★★★★ ★★★★★

殊に映画に関してはここまで”The王子”でいる永瀬廉も珍しく、もともと育ちのよい感じの青年は似合っていますし、こういう役を嫌味なくやってのけるのはそれはそれでかなり貴重な武器ですね。ヒロインを務めた吉川愛も以前から受け手としての巧さを感じていたので絶妙なバランスのカップルとなっていました。ヒールを一身に背負った片岡凜も頑張りましたし、尾野真千子の貫禄たっぷりな妖狐も素敵でした。総じて、とても楽しい一本でした。お話の構造としては所謂”シンデレラストーリー”なので、物語に入り込みやすいです。画面の各所に写り込む細かいところに手間暇掛がかかっていることが感じられるのも好印象です。

この短評にはネタバレを含んでいます
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