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ザ・ブリザード (2016):映画短評

ザ・ブリザード (2016)

2016年2月27日公開 118分

ザ・ブリザード
(C) Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

ライター4人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.3

なかざわひでゆき

古き良きアメリカの良心を感じさせる海洋サバイバル映画

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 未曾有の吹雪(ブリザード)によって船体が真っ二つに割れた巨大タンカーと、その救出に向かった沿岸警備隊の小型救命艇。’50年代のアメリカで実際に起きた事件を描く海洋サバイバル劇だ。
 あえて過剰にドラマチックな脚色を避けたストーリーは古風な印象を与えるかもしれないが、それはそれで古き良きハリウッド映画にも通じる味わいとして楽しめる。これみよがしな悪役を仕立てたりせず、海の厳しさを知り尽くした人々の対立や絆に焦点を定めた人間ドラマも良心的だ。
 CGで再現された災害パニック描写も十分に迫力あり。役者陣では、クラシカルな健康的グラマーを体現するヒロイン、ホリデイ・グレンジャーが出色である。

この短評にはネタバレを含んでいます
山縣みどり

アメリカ版海猿の熱い救出劇は、冬に見るには寒すぎた。

山縣みどり 評価: ★★★★★ ★★★★★

いわゆる自然災害に立ち向かった勇敢な男たちの物語には胸が熱くなるシーンも多いけど……、印象に残ったのはタンカーは折れてもすぐには沈まない、マサチューセッツ州沖の海には危険な砂州があるなどのトリビア。ぎゃふん。救出に向かう沿岸警備隊員バーニーが魅力不足なのもぎゃふん。規則を守る堅物が上司の命令に従ったら遭難船発見は実話であってもドラマとしては物足りないので、上司のわからんちんぶりを掘り下げてもよかったかも。逆に萌えたのは、折れたタンカーの半分をなんとか操縦しようとする一等機関士の船乗り魂。主役以上に見せ場が多いのだ。それにしても救出シーンはずっと低体温症という言葉が頭から離れず、夏に見たかった。

この短評にはネタバレを含んでいます
平沢 薫

冬の海の夜、"音"が恐怖を生む

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 "音"が怖い。実話をもとに、冬の嵐の中で遭難した巨大タンカーと、その救助に向かう沿岸警備隊員たち4人の乗る小型救命艇、その2つの船のそれぞれで感動の人間ドラマが描かれるのだが、いざ、巨大な波がやってきて船が飲み込まれようとする時の、おびただしい水の量、その体積が、ひたすら恐しい。しかもその際の、音響による演出が効果絶大。外部から押し寄せる水の圧倒的な力が、タンカーの船体を構築する鉄板の隙間を狭くしていく時の、軋みの音。救命艇が浅瀬を行く時に、海底の砂が大きな波に引きずられて移動する時の、何かが擦れる音。そうした音のそれぞれが、水の威力の途方もなさを想像させ、迫真の恐怖をもたらす。

この短評にはネタバレを含んでいます
くれい響

1952年という時代の空気を忠実に再現

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

まるでC級DVDスルー作品のような邦題だが、1952年に実際起こった救出劇を基に脚本を担当したのは、『ザ・ファイター』でオスカー候補になった脚本家チーム。そのため、「男は船、女は港」的な、古き良き時代の空気を忠実に再現。また、沈没する巨大タンカーの乗組員、救出に向かう沿岸警備隊、双方をとりまく人間ドラマにしっかり時間を割いている。そのため、現代的なアトラクション・ムービーとは言い難く、現場にたどりつくまでの展開もモタついてるように感じるため、そこが評価の分かれどころ。抑えた演技で、これまでと違う魅力を発揮した船長役のクリス・パインを始め、俳優陣はすべていいが、いかんせん地味さは否定できない。

この短評にはネタバレを含んでいます
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