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シックス・センス (1999):映画短評

シックス・センス (1999)

1999年10月30日公開 107分

シックス・センス
(C)BUENA VISTA INTERNATIONAL AND SPLGLASS ENTERTAINMENT GROUP.LP
斉藤 博昭

うまく作り過ぎてて、いま観ると逆にシャマランらしくない!?

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

批評サイトの数字も示すように、シャマラン作品で多くの人が最高評価。裏を返せば、これを超える作品を撮っていないわけだが、いま観ると万人にわかりやすい、理路整然とした作りが逆に物足りないのかも。映画史に残るドンデン返しは、あざといコケおどし感以上に、心から納得のいくもので、その後のシャマラン作と一線を画す。辻褄合わせの演出も的確。

コール少年が見る光景の戦慄もさることながら、周囲の人も得体の知れない不気味さに苛まれる感覚。そして各人物が補完し合って乗り越えるトラウマと、亡き人への消えない思い…。今作の特にすぐれた点は、究極の「恐怖」と「感動」の理想的配分にある。

この短評にはネタバレを含んでいます
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