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ジグソウ:ソウ・レガシー (2017):映画短評

ジグソウ:ソウ・レガシー (2017)

2017年11月10日公開 92分

ジグソウ:ソウ・レガシー
(C) 2017 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

ライター4人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3

相馬 学

基本に戻りつつ、ひとまずシリーズ再起動

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 監督のスピエリッグ兄弟はリー・ワネルが脚本を執筆したシリーズの最初の3作に敬意を抱いているというが、なるほどと思える。

 偽善者ほど落伍しやすいゲーム展開、ジグソウの哲学、時間軸を超えた逸話の交錯などシリーズ初期の魅力を踏まえつつ、これまでの話の流れに目配せしたつくり。“残酷ポルノ”との声への反発からかゴア度は少々控えめだが、刃物が次々と降ってくる場面など、ゴアに頼らない緊張の出し方がイイ。

 前作からの時間の経過を活かした、ジグソウがネット上で伝説的な存在となっている逸話も面白く、そのゲーム装置コレクターがいることにもニヤリ。今後の展開への期待も高まり、シリーズ再起動作としては合格点。

この短評にはネタバレを含んでいます
くれい響

サスペンス多め、グロ控えめの新シリーズ

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

7年ぶりの復活となったハロウィンの風物詩。三代目ジグソウに、初代の嫁まで出て、カオス状態になったため、初代死後10年後という仕切り直しは正解だ。『デイブレイカー』『プリデスティネーション』のスピエリッグ兄弟監督だけに、サスペンス要素多めで、グロ控えめ。邦題にレガシーとありながら、同時進行でジェイソンならぬ「ジグソウは生きていた!」で引っ張る展開も悪くない。4作目以降と比べれば、強引さも少なく、豚に対する想いなど、オマージュ的な描写も見られ、それなりにいい仕事してます。とはいえ、デスゲームのアイデア&参加者のリアクションのモノ足りなさは否めず。そして、やっぱり「ゲームオーバー」がないと締まらん!

この短評にはネタバレを含んでいます
平沢 薫

監督の発言通り、大きな驚きが待っている

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 映画公式サイトの監督兄弟の発言「大きな驚きが待っている」の通り、かなり大胆な仕掛けがある。反則ギリギリだが整合性は取れていると見た。シリーズの7年ぶりの8作目。今、甦ったのはこの仕掛けがあったからだろう。今回はシリーズの魅力のひとつ、謎解きミステリー要素を重視。ゲーム参加者たちが選ばれた理由は何なのか。ゲームの各問題の正解は何なのか。そして、ゲームの背後にいる本当の仕掛け人は誰なのか。観客を誤った方向に導く伏線の数々も抜かりない。
 監督は「アンデッド」「デイブレイカー」「プリデスティネーション」のスピエリッグ兄弟。全米2月公開のヘレン・ミレン主演ホラー「Winchester」も楽しみ。

この短評にはネタバレを含んでいます
斉藤 博昭

グロさ控えめで、作品全体がスタイリッシュ化したのは気のせい?

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

10年前に死んだジグソウが、なぜ再び出てくるのか。その部分は、映画全体がひとつの知的なゲームのように解明していき、巧妙な仕掛けに素直に驚く。とは言っても、こういった仕掛けはシリーズの持ち味。7年ぶりの新作なので新鮮に感じられたのかも。
ただし、もうひとつのシリーズのキーポイントである衝撃的グロさに関しては、そこそこのレベルか。ちょっと例えは違うが、映画の特殊効果がアナログからCGになって逆に生々しさを失ったように、今回のいくつかの罠にはデジタルな感覚が際立ち、そこに物足りなさを感じてしまった。裏を返せば、前作までが絶対に苦手だった人にも、そんなにビビらなくていいってオススメできますけど!

この短評にはネタバレを含んでいます
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