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奥様は、取り扱い注意 (2020):映画短評

奥様は、取り扱い注意 (2020)

2021年3月19日公開 119分

奥様は、取り扱い注意
(C) 2020映画「奥様は、取り扱い注意」製作委員会

ライター3人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3

くれい響

久々に感じる「THE MOVIE」感

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

大いに煽ったドラマ版ラストから、一見さんのために“記憶喪失”というズルい設定を使って、ふたたびゼロに戻すのは構わないが、あまりにも寄り道が多く、エンジンがかかるのが遅すぎる。架空の街を舞台にしたケレン味は評価したいが、ラブストーリーとしての要素を前面に押し出し、ペラペラな環境問題にしろ、ベタベタな外国人設定&キャストといい、久々に感じる「THE MOVIE」感は懐かしさを超えて、虚しくなるほど。“動ける”綾瀬はるかと西島秀俊の無駄遣いといえる仕上がりになっており、映画としても、元ネタである『Mr.&Mrs.スミス』の足元にも及ばない。

この短評にはネタバレを含んでいます
なかざわひでゆき

綾瀬はるかのアクションは相変わらず最高!

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 元特殊工作員の女性と公安警察の男性が、互いに素性を隠して結婚する…という日本版『Mr.&Mrs. スミス』的なテレビシリーズの劇場版。一応、ドラマのクライマックスから話が続いているものの、しかしあとは主人公2人の基本設定さえ押さえておけば大丈夫なので、改めてテレビ版を振り返る必要はないだろう。舞台が高級住宅地から田舎の漁港町へと変わっただけで、基本的な内容はドラマ版後半のテイストをそのまま踏襲しており、劇場版だからといって下手に大風呂敷を広げないところは賛否ありだろうか。個人的にはドラマ版のフェミニズム的要素をもっと全面に出して欲しかったかな。でも綾瀬はるかのアクションは相変わらず最高!

この短評にはネタバレを含んでいます
村松 健太郎

アクションと夫婦愛

村松 健太郎 評価: ★★★★★ ★★★★★

ドラマから多くの人間関係や舞台をリセットされた映画版。なので、基本設定だけ頭に入れておけば大丈夫です。とは言え衝撃的なドラマのラストが改めて描かれたりもしますが…。
映画はとにかく綾瀬はるかと西島秀俊のアクションとコメディ演技をたっぷり堪能できる、娯楽大作として素直に楽しめます。二人ともバリバリに身体が動くので、アクションシーンは見応えたっぷりです。一方で、映画という時間の枠を得たことで夫婦の物語としても深堀りがされています。“奥様”はという言葉がタイトルに入っている意味がより強くなりました。

この短評にはネタバレを含んでいます
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