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65/シックスティ・ファイブ (2023):映画短評

65/シックスティ・ファイブ (2023)

2023年5月26日公開 93分

65/シックスティ・ファイブ

ライター3人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.3

相馬 学

『クワイエット・プレイス』風、疑似親子サバイバル

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 異星を飛び越えるわかりやすいSF設定ではあるが、『クワイエット・プレイス』の脚本家コンビの監督作と聞けば、なるほどと思えるサバイバル劇。

 音を立てたら即死……とは言わないまでも、それに近いシチュエーション。肉食恐竜を怪物に見立てたドラマはスリリングで見応えがあるし、作り込んだVFX映像も見どころは多い。

 既視感はあるものの、娘を亡くした父親と、親と死別した少女というタッグも面白く、疑似親子的な絆が芽生えていく点もドラマの妙味と言えよう。A・ドライバーが父親役を演じる年齢になったのか……という感慨もあり、★一個プラス。

この短評にはネタバレを含んでいます
なかざわひでゆき

異星人が太古の地球で恐竜と遭遇する『恐竜の惑星』逆バージョン

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 まるで近未来の地球みたいな、高度な文明を持つ惑星ソマリス。娘の手術代を稼ぐため宇宙探査の旅へ出た主人公が、宇宙船の墜落事故で未知の惑星に不時着したところ、そこは恐竜が闊歩する白亜紀の地球だった…!という、まるで『恐竜の惑星』の逆バージョンみたいなお話。次々と襲い来る恐竜から生存者の少女を守りつつ、地球へ隕石群が衝突するまでに行方不明の脱出船を見つけ出すというプロットは極めてシンプル。正直なところ記憶に残らないタイプの娯楽映画だが、とりあえずVFXのクオリティはとても高いと思うし、未知の原始世界に取り残された恐怖とスリルも存分に味わえる。ほぼ出ずっぱりで駆け回るアダム・ドライヴァーも好演。

この短評にはネタバレを含んでいます
くれい響

『クワイエット・プレイス』脚本家らしいアレンジ

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

『ジュラシック・プラネット 恐竜の惑星』にも似た設定だが、「“何か”が恐竜だったら?」という、いかにも『クワイエット・プレイス』脚本家チームらしいアレンジとも取れる。それなりの伏線や既視感強すぎる親子愛のドラマもあるなか、監督コンビの演出の緩さに関しては『ナイトライト‐死霊灯‐』の頃から変わっておらず。アダム・ドライバーと子役の2人芝居なのに緊張感なく、隕石落下までのタイムリミット・サスペンスとしての設定も生かしきれず。93分なのに冗長に感じるが、なかなか焦らすT-REXの造形と愛ある『ジュラシック・パーク』オマージュに加え。妙にカッコ良いガジェットに、★おまけ。

この短評にはネタバレを含んでいます
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