急に具合が悪くなる:映画短評
独自のリズムで生きていることと芸術を語り、またも無二の多幸感
人は、残された時間をどう過ごしたいか。多くの作品で語られたテーマを3時間超の長尺で、ゆっくり解きほぐすように、人と人の慈しみ溢れる会話とともに、映画を観るこちらの心に沁みわたらせる。
日本にも通じるパリの介護施設の問題と、そこに舞台芸術が結びつくストーリーの大胆さと美しさ。見知らぬ同士に強い絆がどう育まれるか。さらに言語の独特の使用法も含め、監督らしいアプローチが息づき、作品の魂として感動を届けることに成功。
ただ「ドライブ・マイ・カー」などに比べ、中盤に明らかに「長い」と感じるシークエンスがあり、そのポリティカルな側面が全体(およびテーマ)に機能しているかは疑問。それでも体験価値のある一作。
この短評にはネタバレを含んでいます





















