ランニング・マン:映画短評
エドガー・ライトは一体どこへ?
もちろん原作と1987年の映画が先にあったのだが、その後「ハンガー・ゲーム」「イカゲーム」がヒットした(最近は『The Long Walk』も)。今これを見る理由は、独自の感性を持つエドガー・ライトがどう料理するのかという好奇心。なのに、彼らしさが全然ないのだ。もはや新しくないコンセプトを、ただまじめに、お金をかけたアクションと特殊効果で語るだけ。80年代へのオマージュを中途半端に入れるなら、いっそ彼らしくそこを逆手に取るユーモアで挑めたのでは。G・パウエルには娯楽大作スターの貫禄があるものの、観客に同情してもらうべきこの役にはピンと来ない。誰も頼んでいなかった、必要のないリメイク。
この短評にはネタバレを含んでいます



















