ランニング・マン:映画短評
ライター2人の平均評価: 3
物語の痛快さと主演の頼もしさを堪能
あの『バトルランナー』が原作回帰路線で再映画化されるという一報を聞いた時は不安感もありました。しかし、エドガー・ライトが思った以上に大作映画の監督業に向いていたことと、目下、勢いに乗っているグレン・パウエルが主演したことで最後まで見応えがあり、テンションが途切れない一本に仕上がっていました。こういったデスゲームモノの肝は前半の絶望感とクライマックスの痛快さだと思いますが、今回はどちらも合格ラインを余裕で超えてきます。グレン・パウエルもすっかり大作の主演として頼もしい存在になってくれましたね。
エドガー・ライトは一体どこへ?
もちろん原作と1987年の映画が先にあったのだが、その後「ハンガー・ゲーム」「イカゲーム」がヒットした(最近は『The Long Walk』も)。今これを見る理由は、独自の感性を持つエドガー・ライトがどう料理するのかという好奇心。なのに、彼らしさが全然ないのだ。もはや新しくないコンセプトを、ただまじめに、お金をかけたアクションと特殊効果で語るだけ。80年代へのオマージュを中途半端に入れるなら、いっそ彼らしくそこを逆手に取るユーモアで挑めたのでは。G・パウエルには娯楽大作スターの貫禄があるものの、観客に同情してもらうべきこの役にはピンと来ない。誰も頼んでいなかった、必要のないリメイク。






















