ハウス・オブ・ザ・デビル (2009):映画短評
ライター2人の平均評価: 3.5
17年の時を経て日本初上陸したインディーズ系ホラーの名作
今やスコセッシからも一目を置かれるインディーズ系ホラーの雄タイ・ウェストの、長く日本未公開だった出世作が遂に初上陸!「MaXXXine マキシーン」と同じく全米がサタニック・パニックに揺れる’80年代を舞台に、怪しげなベビーシッターのバイトに応募した女子大生の恐怖体験を描く。劇中の世界観のみならずフィルムの質感やクレジットのロゴに至るまで、’80年代を忠実に再現したビジュアルに感心!血みどろスプラッターも殆どなしの地味な映画ながら、全編を覆う不穏な空気で不安と恐怖を煽っていく演出も見事である。マンブルコアとの繋がりも裏付けるグレタ・ガーウィグやレナ・ダナム(声のみ)の出演にも要注目。
初期作品にもウェストのテイストと才能が明確
「X」3部作をスマッシュヒットさせたタイ・ウェストの初期作品。70年代、80年代の米ホラー映画へのオマージュがたっぷりで、若い女性の主人公、ベビーシッターのバイト、人里離れた古風な屋敷、不気味な高齢女性など、定番の要素が揃っている。さらに、物語の舞台は皆既月食の夜。出だしから見えない恐怖を観客に感じさせつつ、緊張感を積み重ねていく。クライマックスには派手なバイオレンスもあるが、そこまでも決して飽きさせないのはさすが。主人公の親友を演じるのが今や最もホットな映画監督となったグレタ・ガーウィグというのも、北米公開から17年を経ての日本公開という長い時間を表していて感慨深い。





















