ヴィヴァルディと私 (2025):映画短評
自由のない世界で夢のために闘う若い女性の物語
「四季」でお馴染みの作曲家ヴィヴァルディの人生は、かなり意外だった。そこも非常に興味深いのだが、この映画の主人公は架空の若い女性チェチリア。音楽の才能に恵まれていても、結婚をしたら諦めなくてはならない。そして、結婚するにふさわしいと(自分よりずっと年上の)男たちに認められるためには、処女であることが絶対条件。そんな中で自分の目的のために行動するチェチリアの姿は元気を与えてくれる。監督も原作者も男性ながら、フェミニストのアンダートーンはしっかり。ふたりともこの物語の舞台のヴェネツィア出身でもある。ヴィヴァルディ作品のほか、10曲以上の書き下ろし音楽もあり、耳にもとても心地よい。
この短評にはネタバレを含んでいます




















