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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム (2019) 映画短評

2019年6月28日公開 130分

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム

ライター8人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 4.6

相馬 学

MCU・青春ドラマ担当のグッジョブ

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 J・ワッツ監督は前作でキャストに『ブレックファスト・クラブ』を見せたというが、彼の目指すスパイダーマンの青春映画化を、さらに推し進めたと言える本作。

 ヒロイン、MJに告ろうとする主人公ピーターのじれったさ。一方では、ヒーロー活動が恋路の邪魔となり、カンベンしてよ…というドラマもあり、ピーターがアベンジャーズに入りたがっていた前作とは逆パターン。そんな悶々とした感情に80’s青春映画の匂いを感じさせる。

 MCUの流れのひとつとして見ると、ヘビーな『アベンジャーズ エンドゲーム』の後では清涼剤的な役割と言えそう。一見小悪党だが、この後に続く種子を撒いていそうなヴィランの設定も面白い。

この短評にはネタバレを含んでいます
森 直人

文句なし(笑)

森 直人 評価: ★★★★★ ★★★★★

満腹感凄すぎ。スパイダーマン、ヨーロッパへ行く――というB級な軽みを持たせつつ、あの巨大な『アベンジャーズ/エンドゲーム』の堂々たる続編を語り始めてしまう超A級な充実度。アイアンマン亡き後、ロールモデル(父性と指針)を求める未熟な後継者たる16歳男子の前に、トニー・スタークっぽいミステリオが現われて――という構図も秀逸。修学旅行中、生徒たちから教師まで皆キャラが活きているのには本当驚く。

冒頭の哀悼はホイットニー、ピーターがAC/DCの「バック・イン・ブラック」をツェッペリンと間違えるネタ、肝心な箇所はやはりラモーンズ(NYクイーンズ名物バンド)等々、選曲だけでもメモしておきたいワザが沢山!

この短評にはネタバレを含んでいます
シネマトゥデイ編集長・下村 麻美

アベンジャーズ終了の喪失感をユーモアたっぷりに埋める

シネマトゥデイ編集長・下村 麻美 評価: ★★★★★ ★★★★★

MCUファンにはうれしい『アベンジャーズ/エンドゲーム』から続く後日談。センチに描かれるかと思いきやユーモアたっぷりにアベンジャーズ・ロスを埋めてくれる。

N.Y.がテリトリーのスパイダーマンがベネチア、ベルリン、ロンドンなど、ヨーロッパをスイングする姿は映画ならではの醍醐味で美しく、そして実際に歴史的建造物を破壊したのか心配になるほどのリアルな画でダイナミックに見せる。

自らのアイデンティティーを探すピュアな高校生ピーター・パーカーが隣の隣人だけでなく世界の人々を救うヒーローに成長する物語の流れはごく自然で、前作から彼の成長を丁寧に描いてきたジョン・ワッツ監督の手腕に拍手。

この短評にはネタバレを含んでいます
くれい響

『エンドゲーム』の興奮、持続中!

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

指パッチンが引き起こした悪影響(『ナビゲイター』のオマージュ!)から幕を開けるという、ガチで『エンドゲーム』の続き。恩師の死に凹みながらも、こじらせ女子MJへの想いの方がダダ洩れする童貞パーカーのヨーロッパ珍道中に突入と、とにかく前作から続投のジョン・ワッツ監督&脚本家コンビが笑わせてくれる。原作ではトリックスター的なヴィランとして知られるミステリオだけに、ある意味『スパイダーバース』を踏まえたような展開に突入するが、このタネ明かしをどう捉えるかで評価が分かれるはず。とはいえ、ネタバレ公言大好きっ子、トム・ホランドのセルフパロディ描写もアリ、確実に前作超えの面白さだ!

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なかざわひでゆき

エンドクレジットが始まっても絶対に席は立たないでね!

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 『アベンジャーズ/エンドゲーム』の結末を受け、心に大きな喪失感を抱えたピーターが、修学旅行先のヨーロッパで新たな未知の敵と対峙することになる。ネタバレになるので詳細は省くものの、デマやフェイクの溢れる現代社会の混沌を投影しつつ、スーパーヒーローといってもまだまだ未熟で純粋なピーターの、大きな痛みを伴う成長と自我の確立がメインテーマとなる。ユーモラスで痛快なノリの良さと青春の甘酸っぱさは『ホームカミング』同様だが、ストーリーには更なる深みが増した印象。カギとなる新ヒーローを演じるジェイク・ギレンホールの存在感も抜群だ。なお、エンドクレジット後に衝撃のクリフハンガーが用意されているので要注意!

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平沢 薫

伝統とヴィヴィッドな現代性の両立に脱帽!

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 想像以上に意欲作。ファンの期待通り、高校生の青春コメディで、少年の成長物語で、ヴィヴィッドな同時代感覚を持つ、という前作の魅力はそのままに、今回はさらにそれ以上のものが盛り込まれている。予測の上を行く新鮮な楽しみが、これでもかとばかりたっぷり盛り込まれているのだ。そのシッポの先まで詰め込まれてる感もスゴイ。
 しかもそれらが、ただ新鮮さを狙っただけのものではなく、ちゃんとコミックの従来の設定を意識しているから、思わず唸らずにはいられない。伝統を踏まえつつ、"今、描くならこうなる"という現代性を意識して表現すること---それが今回のシリーズの魅力だと痛感させてくれる。

この短評にはネタバレを含んでいます
山縣みどり

ご近所ヒーローの成長がますます楽しみな快作

山縣みどり 評価: ★★★★★ ★★★★★

本シリーズは、ピーターの心の揺れが手に取るようにわかるのが魅力のひとつ。ユーモアたっぷりだし、青春ドラマとして成立するのも素晴らしい。高い身体能力でアクション演技も見事にこなすホランドがとてもチャーミングにピーターを快演する。世界平和よりもMJのハートを射止める方が大事で、イケメン同級生に嫉妬するあたりは思春期ヒーローのリアル。エンドゲームで大人の重責を実感し、アヴェンジャーズとしては及び腰になっている面ものぞき、成長途上にあるピーターの心境に「そうよね」とうなずく。J・ギレンホールの場をわきまえた演技もさすが。T・スターク亡き後の世界に不安はあるけれど、ピーターの今後に期待大なのだ。

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斉藤 博昭

不覚にも何度か心揺さぶられる、トニー・スタークの「不在」

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

冒頭からトムホ版スパイダーマンらしい軽快なノリ、ユーモア、超青春ムービー味が炸裂し、心地よい楽しさだが、「エンドゲーム」後の物語なので、要所でピーターの悲しみ、心の空白が表出し、現実に引き戻される。そのメリハリで引き込む作りは周到。要所でのトム・ホランドの、過去になかった胸に迫る演技が効果的で、新キャラ、ミステリオの立ち位置も物語を先読みする喜びを加速させる。

メインのアクションの設定と、それに絡む映像については、チャレンジ精神と異色さが先行し、観る人それぞれ感じ方が変わるだろう。スクリーンで起こることをどれだけ信じていいのか? そんな「映画の本質」を問うている、というのは深読みしすぎ?

この短評にはネタバレを含んでいます
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