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ライオン・キング (2019) 映画短評

2019年8月9日公開 119分

ライオン・キング
(C) 2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

ライター5人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 4.4

山縣みどり

CGIの進化に驚愕し、役者不要論の可能性を考えた

山縣みどり 評価: ★★★★★ ★★★★★

映画の新たな可能性を示す作品であり、J・ファブロー監督の手腕に脱帽。CGIで描いた(?)動物が非常にリアルで、アフリカの実写風景に見事に馴染んでいる。役者不要論をバカにしていたけど、現実味もあるかもと危惧するくらいに素晴らしい映像美。シンバが父王ムサファの足跡にそっと自分の足を重ねる場面はアニメ版も好きだったが、さらにグッときた。好演の声優陣のなかで、特に素晴らしいのがザズー役のJ・オリバー。軽妙洒脱で人情(鳥情)味あるトークでコミックリリーフをとして大活躍する。またナラ役のビヨンセもウーマンパワーを感じさせる力強い役作りで、女王となる雌ライオンの貫禄たっぷり。

この短評にはネタバレを含んでいます
猿渡 由紀

とてもリアルであり、幻想的でもある

猿渡 由紀 評価: ★★★★★ ★★★★★

 景色も生き物もまるで野生のドキュメンタリーを見ているかのようにリアルなのに、動物同士が言葉を交わすのも、すんなり受け入れられる。また、ストーリーはもう十分知っているのにも関わらず、やっぱり感動させられるのだ。セリフも構図も1994年のアニメーション版そのままの部分があちこちに見られ、オリジナルのファンへの気遣いはたっぷり。だが、セス・ローゲンやビリー・アイクナーなどの絶妙なキャスティングが功を奏して、コメディはパワーアップされている。リメイクというとつい皮肉にとらえがちだが、良い話はいつ聞いても良いという例のひとつ。映像が本当に美しいので、ぜひビッグスクリーンで観たい。

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平沢 薫

ファヴロー監督の意地を見るシーンあり

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 オリジナルのアニメ版、今回の実写のようなCGI版、どちらにもそれぞれ別の得意技があり、同じではない持ち味が楽しいことは大前提として、そのうえで、本作のオリジナルを忠実に踏まえつつセリフの細部や動物たちの配置までアレンジするという、演出の細やかさに感動。大きな脚色もあり、中でもシンバの生存が呪術師ラフィキに伝わる映像には、ジョン・ファヴロー監督の意地を見る思い。
 さらに、音響技術の進歩とファレル・ウィリアムスのプロデュースのせいなのか、歌唱曲の音色の軽やかさ伸びやかさが魅惑的。特に「ライオンは寝ている」の音色の浮遊感は超絶的で、もっと長く聞いていたくなる。

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中山 治美

今こそムファサの帝王学

中山 治美 評価: ★★★★★ ★★★★★

サバンナを照らす朝日が美しいファーストショットから、心を一気にアフリカへと持っていかれた。
映像のリアルさは、『ジャングル・ブック』からさらに進化。
ただアニメで、舞台でと、繰り返し描かれる理由は技術の進歩だけではないはずだ。
語り継ぎたい、いや、今こそ伝えたいメッセージがここにあるから。
それが父ムファサからシンバへと受け継がれる帝王学。何度も聞いてもシビれる。
こちらも他のディズニー作品同様、時代と共に変化。
中でもコレ。
「キングとは何を取るかではなく、何を与えるか」。
その上で、王国の命すべてに敬意を払うようにと説く。
政治家から企業のトップまで、あらゆるリーダーの必見映画にしたい。

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斉藤 博昭

アップデートか、そのままか。いずれにしても美しい

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

同じ監督の『ジャングル・ブック』は、まだ「作られた映像」を認識できたが、今回は本物の動物が「生きている」としか思えない。それゆえに冒頭の「サークル・オブ・ライフ」から異様なレベルで動物王国に没入してしまう。やや不安だったミュージカル場面への移行も、動物が「生きている」ためスムーズだし、コミカル色は薄めにして違和感を抑えた。実写同然になったことで、動物の本能の描き方も生々しく、荒々しく、エグくなるが、守りの姿勢に入らず好感。『美女と野獣』『アラジン』のように、現在、復活させる意味を足した物語のアップデートは、多様性の強調などごくわずかだが、映画史に残る「芸術」の域なのは間違いなく、満点としたい。

この短評にはネタバレを含んでいます
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