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クリエイション・ストーリーズ~世界の音楽シーンを塗り替えた男~ (2021):映画短評

クリエイション・ストーリーズ~世界の音楽シーンを塗り替えた男~ (2021)

2022年10月21日公開 110分

クリエイション・ストーリーズ~世界の音楽シーンを塗り替えた男~
(C) 2020 CREATION STORIES LTD ALL RIGHTS RESERVED

ライター3人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.7

なかざわひでゆき

オフビートに描かれるUKインディーズ・ロック黄金期の舞台裏

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 オアシスやプライマル・スクリーム、ジーザス&メリーチェインなどのバンドを世に送り出したUKインディーズ・ロック黄金時代の雄クリエイション・レコード。その創業社長アラン・マッギーの半生を描いたサクセス・ストーリーなのだが、その行き当たりばったりなハチャメチャっぷりが実に楽しい。若かりし頃は家父長制の権化みたいな保守派の父親、長じては音楽界のメインストリームや大手レーベルなど、常に自分よりも大きな存在に抵抗し、何度もつまずき迷走しながらも挑戦し続けたマッギー。成功によって自身がメインストリーム化すると、今度はあっさりと事業を売却。その生きざま自体がまさにロックですな。

この短評にはネタバレを含んでいます
くれい響

『トレスポ』感で描かれる、音楽プロデューサー一代記

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

『トレインスポッティング』のスタッフ&キャストが再集結していることで、四半世紀経っても変わらぬ、ポップ&スタイリッシュ感で押し切るアラン・マッギー一代記。過去に60年代の音楽プロデューサー、ジョー・ミークの半生を描いたニック・モランだけに、本作の監督に適任だったといえるが、マッギーの妄想・幻覚シーンに至っては、ほぼほぼダニー・ボイルのコピペ状態。また、マッギーがプロデュース能力に長けていたというより、音楽に対する情熱と強運の持ち主だったこともあり、『24アワー・パーティ・ピープル』のようなドラマ性に欠ける。とはいえ、UKロック史を彩った楽曲が流れれば、高まること必至なので、★おまけ。

この短評にはネタバレを含んでいます
平沢 薫

'80年代後半〜'90年代の英国音楽界の雰囲気がたっぷり

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 史実を知りたければドキュメンタリー映画も書籍もある。本作はそれとは別に、ひとつのアラン・マッギー論として面白い。クリエイション・レコーズ設立者である彼の自伝を元に、音楽との関わりだけでなく、彼が何に突き動かされていたのかを描いていく。『トレインスポッティング』組のユエン・ブレンナーが主演、ダニー・ボイルが製作総指揮に、アーヴィン・ウェルシュが脚本に参加。

 また関係者やバンドが実名で続々登場して、あの時代の雰囲気がたっぷり。同時期にこのレーベル周辺の音楽を聴いていた観客には、ボビー・ギレスピーやテレヴィジョン・パーソナリティーズ、MBVとの関係など、どこを切り取ってどう描くのかも興味深い。

この短評にはネタバレを含んでいます
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