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アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ (2025):映画短評

2025年12月19日公開 197分

アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ
(C) 2025 20th Century Studios. All Rights Reserved.

ライター3人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.7

斉藤 博昭

あの世界に帰って来た喜びに、冒頭すぐに包まれる

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

オープニングの豪快かつ自在な飛翔シーンで、瞬時にしてパンドラに戻ってきた喜びを実感する。劇場での3D体験。それこそが「アバター」の特権だと再認識。
今回は同じナヴィでの敵も登場するので、人類も含め「三つ巴」の戦いとなり、必然的にアクション場面も多い。特に空中戦、海中戦のダイナミズムは3D効果も最上レベルで計算され、前2作以上の臨場感ではないか。
ドラマでは主人公一家の下で育った“人間”スパイダーの、ナヴィ、人間の双方からの圧力、2人の父との関係&運命が最も胸に迫る。
ただ長尺のため物語のポイントが散漫になった感も。前2作から短くするわけにもいかなかったのだろうが、1本の映画として冗長に感じた。

この短評にはネタバレを含んでいます
平沢 薫

パンドラの水しぶきの物質感に感じ入る

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 パンドラの海の水しぶきが、すぐ目の前に迫ってくると、あまりにも純度の高い透明度、密度の高さ、滑らかさが、物体として感じられ、それが地球の海水とは異質な物質であることが、身体感覚として迫ってくる。ジェイムズ・キャメロンが描きたかった異世界のリアルとはこういうものか、と感じ入ってしまう。

 物語は、1作目から本作までを俯瞰して眺めると、根本のところで、これまで地球上のさまざまな場所で起きてきたことが、パンドラでもまた起きてしまっていることが見えてくる。パンドラという異世界で、エイワの存在があっても、戦いが生まれてしまうという物語が深く胸に響く。

この短評にはネタバレを含んでいます
村松 健太郎

映像勝負から物語勝負へ

村松 健太郎 評価: ★★★★★ ★★★★★

実は前作のクライマックスに冗長な部分を感じてしまっていました。そんな中で今回の3作目はさらに上映時間が長くなるということを聞いて、少しばかり気が重かったのですが、実際に作品を見てしまうと、長さは感じたものの飽きは感じさせない作りになっていました。3Dで世界を賑わしたアバターも3作目ということで、映像的なインパクトもさすがに小さくなった感があります。それはジェームズ・キャメロンも分かっているのでしょう、今回は人類VSナヴィ族という図式を崩し、キャラクターの関係性を入り組んだものにして物語に起伏を持たせました。5部作構想のちょうど真ん中、この後どうなっていくのでしょう?

この短評にはネタバレを含んでいます
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