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コート・スティーリング:映画短評

2026年1月9日公開

コート・スティーリング
斉藤 博昭

運命は悪夢的に過激だけど、バトラーの演技で快調なノリに

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

謎なタイトルが戸惑いを感じさせるも、意外な拾いモノ。人生で失敗を経験し、ヤバい連中の標的になり、さんざんな目に遭う主人公は映画ではよくあるパターンだし、前半こそやや展開も混乱気味で入り込みづらいが、観ているうちに作品のノリが快感にシフトする。その理由は、オースティン・バトラーが過去の作品と違うアプローチで主人公ハンクと一体化したからか。この人、周囲を翻弄する危うさで魅力を開花させたが、今回は等身大キャラに徹する。酔っ払ったシーンも楽しそうに演じ、観ているこちらも妙にホンワカ&共感。
野球ファン、猫ちゃん好きなどマニア心をくすぐる描写も物語にフィット。衝撃も多いが、観終わると痛快さが上回ってる。

この短評にはネタバレを含んでいます
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