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スーパーガール (2026):映画短評

2026年6月26日公開 108分

スーパーガール
(C) & TM DC (C) 2026 WBEI

ライター6人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.8

くれい響

ジェームズ・ガンはDCU版『タンクガール』を目指したのか?

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の世界観で描かれる『勇気ある追跡』<<『トゥルー・グリット』。とはいえ、全編に流れるオルタナ・パンク臭からジェームズ・ガンは『タンクガール』を目指したのかもしれない。完全に負け犬キャラなスーパーガールの設定もクレイグ・ギレスピー監督と相性抜群のはずなのに、演出にキレがなく、アクションに関しても既視感しかない。つまり、ミリー・オールコックの魅力もフル稼働とはいえず、ルーシーの成長譚&バディものとして描きたかったはずの脚本も、かなりお粗末。中盤から歯痒い思いをするというより、「現場で何かあったのか?」としか思えなくなる。

この短評にはネタバレを含んでいます
相馬 学

J・ガン路線を踏まえた正しいDCユニバース

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 『アイ、トーニャ』のG・ギレスピー監督がヒロインアクションを描くとなれば、フツーに収まるはずもなく、まさに期待どおり。

 酒浸りのスーパーガールという、スーパーマンの従妹というイメージからほど遠いアンチヒーロー地点に始まり、そこからの成長へと至るドラマはJ・ガンのDC路線との親和性も深く、ただのスーパーヒーローものではないユーモアと屈折、負け犬奮起の痛快さに彩られる。

 主演のオールコックとルーシー役のリドリーの相性も良き。異星を飛び回る話ということもあり、ハン=ソロ&ルーク的なパートナーシップも連想した。

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猿渡 由紀

新世代の映画スター、華々しく誕生!

猿渡 由紀 評価: ★★★★★ ★★★★★

 今作で最大の魅力はミリー・オールコック。“隣の女の子”でありつつ、ある瞬間にはびっくりするほど美しくなり、次には逆にそうでもないと感じさせる。自然に起きるその変化が目を惹きつけてやまないのだ。演技力も抜群。とりわけフラッシュバックのシーンは、架空の言語のせりふというのに感情をしっかり表現し、観客に思い入れさせる。カーラとクリプトの絆も動物好きには大いに共感でき、話に説得力を与える。
「アイ、トーニャ」など欠点のある女性を、愛を持って描いてきたクレイグ・ギレスピーを監督に据えたのも正解。ただ、スーパーヒーロー物が飽和状態の今、アクションやエイリアンのシーンにはやや既視感があるのも事実。

この短評にはネタバレを含んでいます
なかざわひでゆき

やさぐれた宇宙少女がヒーローとして覚醒するまで

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 銀河系を飲み歩きながら荒れた生活を送るスーパーガールが、たとえ無力でも強い信念で正義を貫かんとする少女ルーシーに刺激され、愛犬クリプトを救うべく宇宙のならず者を相手に大暴れする。我らのスーパーガールがヒーローとして覚醒するまでの物語を、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』的なスペース・オペラとして仕上げた作品。あえて歴代スーパーガールの優等生的イメージを踏襲せず、過去のトラウマからやさぐれてしまったシニカルなアンチヒーローとした点で賛否あるだろうが、しかし現代女性が惚れるようなヒロインとしては十分にアリ。誇り高き少女ルーシーの存在も含め、女の子の強さも弱さも肯定する懐の深さが魅力だ。

この短評にはネタバレを含んでいます
平沢 薫

スーパーガールがカッコいい

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 スーパーガール/カーラ・ゾー=エルの人物像で魅了する。演じるミリー・アルコックはまさに適役。ジェームズ・ガン率いるDCスタジオ版のスーパーガール像を高らかに宣言しつつ、スーパーマンとの差異も明言。作中で、なぜスーパーウーマンではなくスーパーガールなのかと問われて、カーラは返答に窮するが、映画はその答を描く。

 素のカーラの暴れん坊ぶりもいいが、スーパーガールになってからの力強い表情と姿勢は、さらに別格。うわ、カッコいい、と思ってしまう瞬間が何度もある。リチャード・ドナー版への敬愛に加え、怒涛の格闘中のスローモーション演出には、さりげなくザック・スナイダー版への敬意も忍ばせてある。

この短評にはネタバレを含んでいます
村松 健太郎

スーパーガールの自由度をフルに生かした冒険活劇

村松 健太郎 評価: ★★★★★ ★★★★★

ユニバース1作目の『スーパーマン』は、やはり求められるモノ、背負っているモノを描かないわけにはいけなかったのですが、それに対して”スーパーガール”はキャラクター描写の振り幅を広く取ることが可能です。本作はその自由度が良い方に作用したと言っていいでしょう。108分というタイトな上映時間からして、余計なことは描かないぞ!という思いが伝わってきますが、予想通りシンプルで痛快なヒーローアクションとなっていました。大役を任されたミリー・オールコックですが十二分に務めを果たしたと言えるでしょう。そしてロボ役のジェイソン・モモア、流石の一言です。

この短評にはネタバレを含んでいます
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