リサ・ラーソンがいた時間 (2025):映画短評

2026年9月18日公開 94分

リサ・ラーソンがいた時間
(C) 2025 Kamlert Film AB, Film i Skane AB, Sveriges Television AB
森 直人

“カメラを持った孫娘”と、憧れのおばあちゃんの相互交流

森 直人 評価: ★★★★★ ★★★★★

「祖母の仕事は粘土で遊ぶことだと思ってた」――日本でも“みんな大好き”な北欧スウェーデンの国民的陶芸家リサ・ラーソン。92歳で亡くなるまで晩年8年間に寄り添い続けたのは、孫娘の監督エミリア。原題『おばあちゃんの泥だらけの手』が示すように、ホームムービーの親密さとアーティスト同士の共振が交差するドキュメンタリーだ。

画家の夫グンナルとの絆を始め、人生を振り返る点描的なコラージュはJ・メカス『歩みつつ垣間見た美しい時の数々』等を思わせる“時間の粒”の集積でもある。アトリエで重ねられるのは、メンターでもあるリサと自らの表現を模索したエミリアの対話。その交流は創作の源泉や家族の記憶へと開かれていく。

この短評にはネタバレを含んでいます
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