リサ・ラーソンがいた時間 (2025):映画短評
“カメラを持った孫娘”と、憧れのおばあちゃんの相互交流
「祖母の仕事は粘土で遊ぶことだと思ってた」――日本でも“みんな大好き”な北欧スウェーデンの国民的陶芸家リサ・ラーソン。92歳で亡くなるまで晩年8年間に寄り添い続けたのは、孫娘の監督エミリア。原題『おばあちゃんの泥だらけの手』が示すように、ホームムービーの親密さとアーティスト同士の共振が交差するドキュメンタリーだ。
画家の夫グンナルとの絆を始め、人生を振り返る点描的なコラージュはJ・メカス『歩みつつ垣間見た美しい時の数々』等を思わせる“時間の粒”の集積でもある。アトリエで重ねられるのは、メンターでもあるリサと自らの表現を模索したエミリアの対話。その交流は創作の源泉や家族の記憶へと開かれていく。
この短評にはネタバレを含んでいます





















