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SING/シング:ネクストステージ (2021):映画短評

SING/シング:ネクストステージ (2021)

2022年3月18日公開 110分

SING/シング:ネクストステージ
(C) 2021 Universal Studios. All Rights Reserved.

ライター4人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.8

森 直人

今回は「理屈抜き」のストロングスタイル!

森 直人 評価: ★★★★★ ★★★★★

シンプルに高品質。2016年の『SING/シング』は自己啓発的な主題と感動が爽やかに機能した傑作だったが、今回は言わば「ただ楽しいだけ」。前作とアプローチを変え、ショーとしての真っ向勝負に出たのが潔い。独裁者の社長を明快な悪役として、我々も劇中の観客と一緒にバスター一座の壮大なミュージカルを堪能すればいいのだ!

選曲&カヴァーセンスで最も痺れたのは「I Say A Little Prayer(小さな願い)」。アイスクリーム屋さんの声を務めるファレル・ウィリアムスが、恋するミーナの妄想で入ってくるのが巧い。ボノの「終わりなき旅」にも普通に感動。字幕版を鑑賞したが、吹替版も気になってきたなあ!

この短評にはネタバレを含んでいます
相馬 学

より大きな世界と格闘する

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 小さな自分が大きな世界とどう対峙するか?――前作が内包していたテーマを、さらに推し進めている点に好感を覚える。

 前作で自分の殻を打ち破った市井の名シンガーたちが、より大きな世界に立ち向かう。新キャラも加わって、群像ドラマは多彩に。その群像のきめ細やかな描写にシリーズの進化が見て取れる。

 もちろん、そんな小難しいことを考えなくてサクセスストーリーを楽しめる。今回も主役は歌なのだから、それは大きなアドバンテージだし、この監督らしいブラックユーモアも健在。声優出演しているU2のボノが、あの曲を歌うのは、ちょっとズルい!?

この短評にはネタバレを含んでいます
平沢 薫

身体的な快感を、アニメで描いて倍増させる

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 歌うこと/歌を聴くことの気持ちよさという、とても身体的な快感を、あえて実写ではなくアニメで描き、その快楽をさらに倍増させる。それがこのシリーズの目的なのではないか。画面には歌を聴くことの気持ちよさをより高めてくれる、アニメならではの映像表現が続々。オオカミ娘が命綱をつけて空中を舞いながらアリシア・キーズの「Girls On Fire」を歌うシーンの、大空間を使った縦横無尽な動きの浮遊感。仲間たちがU2の「Where the Streets Have No Name」を歌い出すと、周囲がいきなり宇宙空間に変わるときの開放感。こうした映像が、歌に身を委ねる気持ち良さをさらに倍増させてくれる。

この短評にはネタバレを含んでいます
くれい響

前作が苦手だった人こそ観るべき快作

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

前作は各キャラの浪花節な背景が感動を押し付けるばかりか、ストーリーの進行を妨げていた感もあったが、それを踏まえた本作はノンストップで突っ走る。ラスベガスにしか見えないレッド・ショア・シティに乗り込み、スペースオペラを上演するという一大プロジェクト。刻々と初日が迫るなか、運営の愛娘の抜擢など、“ショウビズあるある”なバックステージものとしての面白さに加え、バスター・ムーンの相変わらずのいい加減さやミス・クローリーの身体を張った活躍に爆笑。今度も贅沢な歌えるキャスティングが光るなか、伝説のロックスターを演じるボノはどハマりで、終盤でスカヨハと歌う「終りなき旅」は鳥肌モノ!

この短評にはネタバレを含んでいます
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