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MEN 同じ顔の男たち (2022) 映画短評

2022年12月9日公開 100分

MEN 同じ顔の男たち
(C) 2022 MEN FILM RIGHTS LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

ライター2人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 4.5

森 直人

アレックス・ガーランドの監督作でも最高レベルか

森 直人 評価: ★★★★★ ★★★★★

インパクト絶大の見せ場や、A24ホラーらしいシュールな不条理コント性などパワータイプの凄みも充分ながら、作品設計は細やか。ロリー・キニアが一人多役で戦慄の笑いを創出し、酷いトラウマを抱えて田舎に移住してきた女性を襲う。J・ピールとも通じる悪夢感覚だが、「男は皆同じ顔をしている」という恐怖は明快な男性原理風刺だ。

タルコフスキーっぽいイメージもある廃トンネルでの残響など音設計も見事。泣けたのは冒頭に伝説のSSW、レスリー・ダンカンの名曲「LOVE SONG」(愛の歌)が使われ、締めに『エルトン・ジョン3』収録のVer.が流れること。孤独な女性の心象を見つめた映画として優しく切ない響きを伝える。

この短評にはネタバレを含んでいます
斉藤 博昭

現代的テーマを、空前絶後のおぞましい映像で…

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

タイトルどおりの「現象」に主人公が襲われるので、ある程度の心構えで作品に向き合ったところ、微妙に“同じじゃない”感じが妙に恐ろしく、それ以上に男たちの言動の常軌を逸するレベルが激しかったりして、心が落ち着かない状態がずっとキープされる。「じわじわ来る」感じと「ドッキリ」のバランスも、じつに映画っぽい。作り手の意図がきっちり作品の特徴になった好例。
人によっては拒絶反応も起こるであろう衝撃シーンには、ジェンダー問題への鋭い批判精神が込められつつ、それを本能的に伝える巧妙さに感心しきり。
主人公とともにイギリス郊外の豪邸の優雅さ、どこか異世界に繋がっていそうな非日常感も少しだけ味わえ、そこも魅力。

この短評にはネタバレを含んでいます
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