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ハッピー・デス・デイ (2017):映画短評

ハッピー・デス・デイ (2017)

2019年6月28日公開 96分

ハッピー・デス・デイ
(C) Universal Pictures

ライター6人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 4

ミルクマン斉藤

細田守版「時かけ」も観てるんじゃないかな。

ミルクマン斉藤 評価: ★★★★★ ★★★★★

最後で自分から言っちゃうように『恋はデジャ・ヴ』的タイム・リープもの。このジャンルは他にも『リバース』『タイムアクセル12:01』『オール・ユー・ニード・イズ・キル』そして言うまでもなく『時をかける少女』等傑作が多いが、ホラーに落としこんだのは初じゃないか(『スクリーム』とか『ファイナル・デスティネーション』とか構造至上主義な作品も多いし相性はいい)。ただし冒頭のユニヴァーサル・ロゴから笑いを狙ってるように、スラッシャーものとはいえほとんど血も流れないし、むしろ青春学園コメディ色濃厚。やさぐれビッチがどうせ死ぬんだからと開き直っていくたびに輝きを増していくのを爽快に演じるJ・ロースがいい。

この短評にはネタバレを含んでいます
なかざわひでゆき

ホラー・コメディとしても青春ドラマとしても楽しめる

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 一言でいうならば『恋はデジャ・ブ』のスラッシャー・ホラー版。タイムループにはまり込んだ美人女子大生が、自分が殺されてしまう誕生日の一日を何度も繰り返しながら、マスクを被った正体不明の犯人を突き止めていくというお話。このヒロインというのが、学園の女王様的なクソビッチってところがミソ。犯人を捜す過程で自分がいかに周りから嫌われているか、いかに最低な人間なのかを思い知らされ、やがて他者への思いやりや共感に目覚めていく。ユニバーサルのスタジオロゴがループするオープニングムービーも含め、ユーモアと皮肉の効いたテンポの良い演出が絶妙で、ホラー・コメディとしても青春ドラマとしても素直に楽しめる。

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くれい響

時をかけるスクリーム・クイーン

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

前作『ゾンビーワールドへようこそ』で、その片鱗を伺わせていたクリストファー・ランドン監督の才能が爆発した。“ダークな『恋はデジャヴ』”の触れ込みも嘘じゃないループしまくる9月18日。変化球ホラー映画として観ると、『スクリーム』の斬新さを覚え、“憂鬱な誕生日”という『すてきな片想い』オマージュがベースにある青春映画として観ると、『ピッチ・パーフェクト』の高まりや見つけた感も味わえる快作だ。なにはなくとも、前作に続き、ビッチキャラのヒロインの面白さであり、スクリーム・クイーンとしての彼女の活躍は、『時をかける少女』における芳山和子から紺野真琴へのアップデートに近いものがある。

この短評にはネタバレを含んでいます
相馬 学

ホラー&青春コメディのマッシュアップが絶妙!

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 『スクリーム』のようなシリアルキラーものかと思いきや、『恋はデジャヴ』的なタイムループに発展し、青春コメディに転調するばかりか、サスペンスも感動をもあたえる。これはまさに奇跡的マッシュアップ。

 ヒロインをビッチ・キャラに設定したのは大正解。最初はムカついたが、だんだんかわいく思えてきて、ループから脱するためにイイ人になろうと奮闘する辺りは笑いと共感を持って見てしまった。

 こういうヒロインは往年の青春映画にも多く存在したが、もっとも近いのは『クルーレス』か。『ラ・ラ・ランド』では伝わりきらなかったJ・ロースのはすっぱな個性が活き、愛すべきエンタテインメントに昇華。面白い!

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平沢 薫

ビッチで侠気のあるヒロインが最高!

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 ヒロインの女子大生のキャラクター設定が最高! 本作のヒロインは、通常のホラー映画だと真っ先に殺されるタイプ、派手で美人で口が悪いビッチ系なのだ。いつもホラー映画で生き残るような真面目な優等生タイプじゃないところがポイント。しかもこのヒロインは、ビッチでありつつ侠気も可愛げもある魅力的なキャラ。彼女が問題解決に体当たりするさまが痛快。このヒロインの設定を筆頭に、映画全体のギャグのセンスがドライなのも気持ちいい。そしてもちろん、犯人は誰かという謎解きでも唸らせてくれる。
 ストーリーは本作で完結しているが、続編も連続鑑賞がオススメ。続編は本作をきっちり踏まえつつSF要素も加味されている。

この短評にはネタバレを含んでいます
猿渡 由紀

ホラーというより青春コメディ

猿渡 由紀 評価: ★★★★★ ★★★★★

「恋はデジャ・ブ」の、それこそデジャ・ブのような、楽しい作品。ジャンルは一応ホラーながら、どちらかというと青春コメディ。怖いシーンも本当に怖いというより、笑いながらキャーキャー言う感じ。性格に問題大アリの女子大生のツリーが、自分が殺される日を繰り返し生き続ける中で、自分の行動を見つめ直すことを強いられていくという物語。最初から最後まですべてのシーンに登場すると言っていい主演のジェシカ・ロースの魅力こそ、まさにこの映画を引っ張っているもの。ちらっとながらも、最後に「恋はデジャ・ブ」へのオマージュもちゃんと捧げている。

この短評にはネタバレを含んでいます
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