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キャッシュトラック (2021) 映画短評

2021年10月8日公開 119分

キャッシュトラック
(C) 2021 MIRAMAX DISTRIBUTION SERVICES, LLC ALL RIGHTS RESERVED.

ライター8人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.9

なかざわひでゆき

ダークでシリアスなガイ・リッチー流リベンジ・アクション

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 現金輸送専門の警備会社に就職した寡黙な中年男。入社試験をギリギリでパスした凡人のはずだったが、しかしいざ輸送車が武装強盗に襲われると超人的な戦闘能力を発揮する。果たしていったい彼は何者なのか?なぜ警備会社に就職したのか?元ネタとなったフランス映画『ブルー・レクイエム』の基本プロットはそのままに、主人公の設定を大きく変えたことが功を奏した激熱なリベンジ・アクション。なにしろジェイソン・ステイサムが普通のオジサンでは説得力がないしね。ガイ・リッチー監督の演出もいつになくダークでシリアス。発端となった事件を3つの異なる視点から描いたうえで、怒涛のクライマックスへ突入する筋書きも上手い。

この短評にはネタバレを含んでいます
斉藤 博昭

ガイ・リッチー「らしくなさ」と「らしさ」が見事に融合

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

就職試験もギリギリパス。新入りの洗礼を受けつつ、その表情はクールで不敵。J・ステイサムが冒頭から、どんな変貌をとげるのか楽しみな予感しかない! なぜ、現金輸送会社の運転手になったのか。ここから先は、まったく情報を入れずに観た方が、作品の魅力を満喫できる。どんな映画でもこれは常識だが、本作は特にその好例。

初期の作品から見られるガイ・リッチー監督の特徴、つまり複数のグループそれぞれの怪しい思惑を時系列もシャッフルし、最後でひとつにするスタイルは、今回もブラッシュアップして踏襲。しかしリッチーの過去作に顕著な軽さや、おふざけは極力封印。突っ走るシリアスさが新鮮だ。

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山縣みどり

J・ステイサムのスター度UPがよくわかる

山縣みどり 評価: ★★★★★ ★★★★★

J・ステイサム演じる謎めいた警備員Hが本懐を遂げるまで、予想を裏切ることなく突き進む。卓越した戦闘スキルを持ち、常に冷静で、複数の情報源と連絡を取るHとは何者か? と思わせつつ、G・リッチー監督はHの目的と敵をすぐに明らかにする。要は彼がどのように本懐を遂げるかが見どころ。登場人物がうまく捌かれているので、見る側も寄り道をせずに済む。ステイサムが得意とするハードなアクション満載で、『96時間』タイプの犯罪アクション好きには堪らないはず。ステイサムが彼に俳優デビューのチャンスを与えてくれたリッチー監督と久々に組んだが、監督のテイストよりもステイサムのスター・パワーを感じる作風となっている。

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くれい響

まさかのガイ・リッチー監督の新機軸

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

知る人ぞ知るフレンチノワール『ブルー・レクイエム』を、いまや『アラジン』まで手掛ける職人になったガイ・リッチー監督が、どのようにリメイクするか楽しみだったが、“意外さ”がスパイスになる一作へと生まれ変わった。とにかく、監督自身の持ち味でもあるスタイリッシュな演出や編集だけでなく、ときに鼻につくコミカル要素をも封印。全編をノワールテイストが貫くほか、謎を抱えた主人公をジェイソン・ステイサムが演じる理由も明確にした大胆な脚色に唸らされる。そんなステイサムの動きに関しても、決して格好良さを求めないリアル至上主義を徹底していることで、主人公の不気味さがマシマシ。紛れもなく拾いモノ!

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猿渡 由紀

ガイ・リッチーの成熟を感じさせる

猿渡 由紀 評価: ★★★★★ ★★★★★

最近ガイ・リッチーが良くなってきたと思っていたら、これもまた良かった。ジャンルに原点回帰したひとつ前の「ジェントルメン」はユーモアがあって痛快だったが、こちらはダークで、クールで、シリアス。アクションはたっぷりで、ストーリーも、とても面白い。冒頭からいきなり引き込み、時間を行き来させつつ、ミステリアスな主人公(ステイサム)や、その他の登場人物たちについての情報を明かしていくやり方は実に効果的だ。最後も大満足。かつてのように派手なビジュアルスタイルに頼らなくなったところにも好感がもてる。フィルムメーカーとして成熟したリッチーの余裕を感じさせる作品。

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相馬 学

盟友がガチで、ステイサムを撮る!

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 自身の初監督作でJ・ステイサムを俳優デビューさせたG・リッチー監督が、彼と15年ぶり・4度目のコンビを組み、放つ本作。

 前回のタッグ作『リボルバー』もそうだが、ステイサムふんするリッチー作品のキャラは、とにかく運命に翻弄されていた。が、今回は彼自身がゲームメーカーとなり、周囲の人間の運命を翻弄しているのが面白い。

 他の主演作ではアクションヒーローとして登場していたステイサムだが、リッチー作品でもがっちり主導権を握るキャラになったののは、役者としての深化の証明か。彼が父親役を演じるのも珍しく、息子を殺された男の復讐劇という点でも新鮮に映る。

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平沢 薫

ガイ・リッチーはストイックに徹してもカッコイイ

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

『ジェントルメン』が饒舌版ガイ・リッチーなら、こちらは寡黙版ガイ・リッチー。この監督が得意の喋りのリズムやジョークを封印して、徹底的にストイックでクールな演出を貫き通し、それでいてきっちりガイ・リッチー流の粋な味をキープしてみせる。
 主演は、監督の処女作で映画デビューしたジェイソン・ステイサム。この俳優がこれまで演じてきた減らず口のタフガイとは一味違う、想いを内に秘めた大人の男を演じ、新たな境地を開拓。共演のスコット・イーストウッド、ジョシュ・ハートネット、ジェフリー・ドノヴァンらリッチー監督作初出演の面々がみな、いつもとは別の顔を見せるのも、リッチー監督の世界だからだろう。

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村松 健太郎

ゴールデンコンビ復活

村松 健太郎 評価: ★★★★★ ★★★★★

『ジェントルメン』で犯罪映画に帰還を果たしたガイ・リッチー監督。その初期作品を彩ったジェイソン・ステイサム。様々な経験値を積んできた二人が久しぶりにタッグを結成。これでつまらないわけがない。
最初の見事なつかみで心奪われ、時間軸を交錯させて描かれる犯罪譚からは目が離せないまま一気に駆け抜けます。
アクションももちろんですがドラマパートでのステイサムの成長も感じられ、旨味たっぷりです。
次回作でもステイサム×ガイ・リッチーのコンビの予定とのことで、今から楽しみです。

この短評にはネタバレを含んでいます
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