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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター (2022):映画短評

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター (2022)

2022年12月16日公開 192分

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター
(C) 2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.

ライター7人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 4.3

森 直人

13年ぶんかけた進化と、その間に他で起こったこと

森 直人 評価: ★★★★★ ★★★★★

待ち望んでいた作品のクオリティとしてはとりあえず申し分ないのではないか。デジタル3Dの本格的な扉を開いた2009年の『アバター』だが、「次」はキャメロン自身によって受け継がれた。前作が発明品だったとすると、今回はその試みを新しいスタンダードに仕上げて動き出した印象だ。

一方で課題を挙げるなら、この13年間で象徴的なのはマーベルの躍進。その強度を支える「ストーリー」と「キャラクター」が、まさに『アバター』は弱い。あと乗り物酔いする筆者からすると、IMAXレーザー3Dでの三時間はカラダの負担が凄かった。メガネなし映像の洗練と(2D-HFRも素晴らしいとの声も聞く)、物語レベルの向上を以降に期待!

この短評にはネタバレを含んでいます
くれい響

マイルズ大佐の復讐劇に期待高まるも!

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

前作の“開拓”に続き、“移民”とアメリカ史を想起させる13年ぶりの続編。『ドント・ブリーズ』のハマリ役を得たスティーヴン・ラングだけに、「ナヴィの体を手に入れたマイルズ大佐の復讐劇」に期待高まるが、軸となるのはそれぞれの家族の話。次世代の青春要素も入っているが、喧嘩の件など、恐ろしいぐらい脚本が弱い。さらに、キャメロン監督作を始め、既視感が強く“いきなり『カランバ』な”クライマックスのバトルも映像表現をアップデートした『ウォーター・ワールド』のよう。ケイト・ウィンスレットのムダ遣い感も強いなか、トゥルーディ大尉のような高まるキャラも登場せず、192分も使ってカタルシスに欠けるのは如何なものか。

この短評にはネタバレを含んでいます
村松 健太郎

やはり本家は違うなと

村松 健太郎 評価: ★★★★★ ★★★★★

映像体験・劇場体験を前面に押し出している作品は少なくありませんが、流石本家『アバター』シリーズは違うなと感じさせられる一本でした。サブタイトルにあるとおり、本作最大の注目点は”海”と”水”でしょう。今まで見たことがない明るさと透明感には驚かされました。3D映画はどうしても暗くなりがちという先入観を覆してきます。作品の間隔があくことがマイナスに働くこともありますが、ジェームズ・キャメロンに関しては無縁の話でした。単品でも楽しめる物語ですが、さらなる枝葉の存在もあり先々楽しみになります。3時間12分の壮大な旅路でした。できるだけハイグレードな劇場で。

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斉藤 博昭

とにかく海の映像に尽きる。その美しさ、体感度だけで恍惚の時間

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

なぜ「アバター」は、われわれを映画の中に没入させるのか。最高級の3Dだけでなく、カメラの位置や動きが徹底して“観客目線”を意識しているからだと改めて納得。一緒に泳ぎ、水面から顔を出し、近くで会話する、潜水艇の後方に乗り込む…。通常の映画としては違和感がある距離感、アングルも多用し、“そこにいる”感覚に陥らせる計算がはたらき「体験」を余儀なくさせる。
海中の生き物たちは、いい意味での“怪獣ムービー”としてマニア心をくすぐり、地球人側のメカのデザイン、その細かさに萌える。そして今回は青春映画としての瑞々しさに心洗われた。
ただ映画の構成として、真ん中の部分がいちばんテンションが上がるのは事実かと。

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平沢 薫

この光に満ちた海の中を漂っていたくなる

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 惑星パンドラの透き通った海の中をゆらゆらと漂う、至福の時間が体感できる。透き通った水の滑らかさは、明らかに地球の海とは成分が異なると感じさせるもの。その中で揺らぐ光。水の中にある奇妙な形をした、植物のような、生物のようなものたち。ただこの海の中にずっと浸っていたくなる。

 もちろんキャメロン監督なのでアクションは充実。高速で動く戦闘シーンは1秒48コマのクリアな映像で、眼にも負担なくスムーズ。新型の装甲スーツも魅力的で"この監督のパワードスーツにハズレなし"を痛感。また、今回少しだけ描かれた14歳のキリの資質がここから始まる壮大な物語に繋がっていく予感がして、それも楽しみ。

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相馬 学

何はさておき、まずは進化した3D映像体験!

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 3Dメガネを渡されて映画を見るのはいつ以来か……そんなことを考えつつ向き合ったが、前作同様というか、それ以上に3D体験が重要になる続編。

 衛星パンドラの森に潜り込むファーストシーンからして、明らかに映像の質感が違う。通常の倍である一秒48コマのハイフレームレートの効果か、臨場感の質はこれまでにないもの。空から海上、海中へと、縦横無尽に動き回るビジュアルの凄みは体感の価値がある。

 “家族の絆”というお約束の題材をベースにしつつも、予想を覆してくるのがパンドラの物語らしさ。主人公夫婦の子どもたちの個性が際立っていたこともあり、続編ではさらなる活躍を期待したい。

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猿渡 由紀

これぞ、最高の映画体験!

猿渡 由紀 評価: ★★★★★ ★★★★★

13年待った甲斐は十分にあった!1作目同様、これは絶対にビッグスクリーンで、そして3Dで見るべき作品だ。1作目の大ヒットが巻き起こした3Dブームは、その後チープな変換バージョンが多数出たせいですっかり衰えたが、今作はそもそもなぜ人が1作目の映像に圧巻されたのかを思い出させてくれる。とりわけ水のシーンは美しくて、いつまでも見ていたいほど。ストーリーも面白いし、戦闘シーンはスリル満点。ジェイクとネイティリの子供たちのキャラクターもそれぞれにしっかり考えられていて、ストーリー上の存在意義がある。キャメロンのイマジネーションと物語の語り手としての才能に改めて感心させられた。

この短評にはネタバレを含んでいます
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