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パディントン 消えた黄金郷の秘密 (2024):映画短評

パディントン 消えた黄金郷の秘密 (2024)

2025年5月9日公開 107分

パディントン 消えた黄金郷の秘密
(C) 2024 STUDIOCANAL FILMS LTD. - KINOSHITA GROUP CO., LTD. All Rights Reserved.

ライター5人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.6

中山 治美

”くまにらみ”よりも効く松坂桃李の澄んだ声

中山 治美 評価: ★★★★★ ★★★★★

ベン・ウィショーに申し訳ないが、本シリーズは毎度、吹替版で鑑賞。目当ては松坂桃李の声だ。今回はブラウン一家がパディントンの故郷・ペルーで、シャレにならないくらいの大ピンチに見舞われる。しかしながら、鑑賞後に爽快感すら与えてくれるのは、間違いなく松坂の声のおかげ。英国紳士然とした気品と、人を疑うことを知らないような真っ直ぐな声は、劇中で悪巧みを働く連中のみならず、観客の心をも浄化させてくれるかのよう。近年、松坂は感情を抑えた官僚役が多かっただけに同一人物かと耳を疑うほど。「鉄コン筋クリート」の蒼井優、「ルックバック」の河合優実etc...上手い役者は声だけでも魅せるのだ。

この短評にはネタバレを含んでいます
森 直人

優しき移民熊のバック・トゥ・ルーツ

森 直人 評価: ★★★★★ ★★★★★

映画『パディントン』ガチ推しの筆者としては、まずシリーズ1作目と2作目をもっと広く布教したい。南米ペルーからの移民熊というマイノリティが英国ロンドンの都市社会で繰り広げる奮闘劇を、ディケンズの系譜を受け継ぐ風刺精神とユーモア、優しさを持って描いた珠玉の連作なのだ。

今回の3作目は前2作の監督ポール・キングが製作総指揮&共同脚本に回っていることもあり、ある種番外編の趣。都会の絵の具に染まり始めたパディントンが故郷ペルーの密林に帰郷して展開する単純明快な冒険活劇だ。『レイダース』(元々はキートンの『セブンチャンス』)へのオマージュも楽しい。ここを入口にシリーズを遡って鑑賞していくのもアリかも。

この短評にはネタバレを含んでいます
なかざわひでゆき

第3弾はインディ・ジョーンズ風の密林アドベンチャー

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 育ての親ルーシーおばさんの行方を探して、南米ペルーのジャングルへ渡ったパディントンとブラウン一家。そこで幻の黄金卿エル・ドラドへの手がかりを見つけた彼らの前に、先祖代々エル・ドラドの秘宝を狙うスペイン人征服者の末裔が立ちはだかる。家族とは血の繋がりではなく心の繋がり。愛情と絆こそが家族を家族たらしめるものであり、それなくしては家族が呪いになることだってある。そんな普遍的な真理をテーマとしつつ、「インディ・ジョーンズ」オマージュもたっぷりの密林アドベンチャーとして仕上げたシリーズ第3弾。脚本にツッコミどころがないわけではないが、ファミリー向けエンターテインメントとして手堅い出来ではある。

この短評にはネタバレを含んでいます
村松 健太郎

ユーモアのお手本

村松 健太郎 評価: ★★★★★ ★★★★★

ちょっと久しぶりとなったシリーズ第3弾。やはりというべきかこのシリーズは本当に楽しい。パディントンを筆頭に”ユーモア”というものを体現したようなキャラクターが登場して、英国流ユーモアの教科書のような映画です。今回は故郷ペルーでの大冒険に加えて、アントニオ・バンデラスとオリヴィア・コールマンがゲストで登場という豪華仕様ですが、妙にテイストが変わるようなことはなく、いつもの”パディントン”を堪能することができます。一本目からだともう10年が経ちますがまだまだ続いて欲しい良心的なシリーズです。

この短評にはネタバレを含んでいます
平沢 薫

パディントンはペルーでも魅力的

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 パディントンはロンドン在住じゃないと、というのは思い込みだったと反省。ペルーでも彼は魅力的。前2作の監督で脚本にも参加したポール・キングが脚本に加わり、さらに製作総指揮を務めたので「愛らしく礼儀正しいパディントンが、どんな状況でも彼らしく行動する」という物語の基本をしっかりキープ。もう一つのシリーズの魅力、ミニチュアハウスやおもちゃ的なビジュアル感覚も同様。ロンドンの場面だけでなく、ペルーでも船の内装などに同じセンスが貫かれている。

 共演者が豪華、というシリーズのお約束も健在。今回は芸達者オリヴィア・コールマンとアントニオ・バンデラス。ポストクレジットの楽しいオマケもお見逃しなく。

この短評にはネタバレを含んでいます
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