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池松壮亮、丸刈りで日本映画界に喝!

日本映画界への思いを明かした池松壮亮
日本映画界への思いを明かした池松壮亮

 俳優の池松壮亮が「第9回TAMA映画賞」最優秀男優賞を受賞し、18日に東京・パルテノン多摩大ホールで行われた授賞式に登壇。丸刈り姿で現れた池松は「自分にはこんな賞、恐れ多くて坊主にしてきました」とお茶目なコメントで笑いを誘いつつ、低迷する日本映画界をぶった切った。

【ほか写真】池松壮亮、すっきり丸刈りが似合ってる!

 池松は、本年度最も心に残った男優を表彰する同賞を、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』において、「緩急自在で豊かな人物造形力は周囲の人物をも輝かせ、観客を心置きなく作品の世界観に誘う魅力にあふれている」と評価され受賞。トロフィーを受け取った池松は、「個人的にこの作品には思い入れがありまして、渾身の一本というか大好きな作品でこの賞をいただけることをとてもうれしく思います」と喜びを噛みしめた。

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 しかし「こんなめでたい場で言うのもあれですけど……」と切り出し、「どんどん日本映画は苦しくなっているのは誰の目にも明らかで、こんなご時世に映画をやっていていいのかなと思う悲観的な人間でもある」と日本映画界や自身についてネガティブな思いも口にした。とはいえ、その心は熱くたぎっており、「つまらないと言ったらあれですけど、人の心に届かない映画を何本作っても同じなので、一本一本こだわって、(役者人生で)あと一本とかいうレベルになるかもしれないですけど、諦めずにやっていきたいと思っています」と決意を表し、万雷の拍手を受けた。

 そして、「今年は勝手にこれ一本だ! と思ってやっていたんですけど、来年は何本かありますので、もしお時間ありましたらよろしくお願いいたします」と呼び掛け。ところが、控えめなアピールだったため会場は静かなままで、池松は「謝罪会見みたいになっちゃいました」とはにかみ、観客の笑いをさらっていた。(取材:錦怜那)

 TAMA映画賞は、多摩市及び近郊の市民からなる実行委員が「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる<いきのいい>作品・監督・俳優」を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰。

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第9回TAMA映画賞受賞作品、受賞者は下記の通り。

最優秀作品賞:
散歩する侵略者』 (黒沢清監督、及びスタッフ・キャスト一同)
『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』(石井裕也監督、及びスタッフ・キャスト一同)

特別賞:
湯浅政明監督、及びスタッフ・キャスト一同 (『夜明け告げるルーのうた』『夜は短し歩けよ乙女』)
富田克也監督、及びスタッフ・キャスト一同 (『バンコクナイツ』)

最優秀男優賞:
浅野忠信 (『幼な子われらに生まれ』『沈黙 -サイレンス-』『淵に立つ』『新宿スワンII』)
池松壮亮 (『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』『続・深夜食堂』『デスノート Light up the NEW world』『永い言い訳』)

最優秀女優賞:
満島ひかり (『海辺の生と死』『愚行録』)
長澤まさみ (『散歩する侵略者』『銀魂』『追憶』『金メダル男』)

最優秀新進男優賞:
間宮祥太朗 (『トリガール!』『帝一の國』『劇場版 お前はまだグンマを知らない』『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』)
高杉真宙 (『逆光の頃』『散歩する侵略者』『トリガール!』『想影(おもかげ)』『ReLIFE リライフ』『PとJK』)

最優秀新進女優賞:
石橋静河 (『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』『PARKS パークス』『密使と番人』)
土屋太鳳 (『トリガール!』『PとJK』『兄に愛されすぎて困ってます』『金メダル男』)

最優秀新進監督賞:
菊地健雄監督 (『ハローグッバイ』『望郷』)
瀬田なつき監督 (『PARKS パークス』)

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