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プラダを着た悪魔2:映画短評

2026年5月1日公開

プラダを着た悪魔2
(C) 2026 20th Century Studios. All Rights Reserved.

ライター7人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 4.1

くれい響

『トップガン マーヴェリック』にも匹敵する、最強の続編

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

『トップガン マーヴェリック』にも匹敵する、前作ファン向けに留まらず、しっかりアップデートした最強すぎる続編。ほぼルックが変わっていない主要キャラ4人の20年間をしっかり描きつつ、前作の回答編にもなっており、とりあえず「Vogue」かかれば高まるなか、レディー・ガガの使い方も完璧。そして、雑誌文化の崩壊など、時代の流れから悪魔の羽がもぎ取られていくメリル・ストリープの芝居が凄まじい。パワーゲームにもほどがある展開がいささか強引に感じつつ、この20年間、当たり外れが激しかったデヴィッド・フランケル監督、ついにキャリア史上最高の一本を放ったと断言できる。

この短評にはネタバレを含んでいます
猿渡 由紀

今作った意味あり。「That’s all」以上の名せりふも

猿渡 由紀 評価: ★★★★★ ★★★★★

あえて今作った意味あり。オリジナルが若い女性の自己発見の話だったのに対し、今回は急激に変化する世の中の状況も、物語の重要な部分。コメディタッチを失うことなく、素敵なファッションをたっぷり見せつつ、レイオフ、企業買収、世代間の違い、オフィスでの振る舞いで許されること許されないことなど、リアルな問題に上手に触れていくのだ。個人的には、ラスト近くでのフレンチフライとエミリー・ブラントのシーンがめちゃくちゃ気に入った。あれは流行り言葉になるべき名セリフで、個人的に今後使いまくりたい。大物スター4人を呼び戻すとあり、全員にしっかりストーリーが用意されている。楽しさいっぱいの満足いく続編。

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轟 夕起夫

あなたは、20年後の“答え”を見届けることに!

轟 夕起夫 評価: ★★★★★ ★★★★★

年月を経ての、ファッション業界における「ミランダ帝国」の興亡とサバイブ劇に比重が――主従関係の象徴たるダ・ヴィンチの壁画『最後の晩餐』が歴史の厚みを感じさせ、彼女がミランの中心部、ドゥオーモ広場に隣接するイタリア最古のショッピングアーケードでひとり佇むシーンが際立つ。

今回、デヴィッド・フランケル監督の演出はけっこう荒く、喧騒に満ちた仕上がりだが、肝は静寂の場面に。様々な逆境に立たされる主要4キャラクターを通して、前作に対するリファレンスが見られ、とりわけ終盤のアン・ハサウェイとメリル・ストリープとの、あの一瞬の視線のやりとりに撃ち抜かれた者は、20年後の“答え”を見届けることになるだろう。

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平沢 薫

懐かしい顔ぶれが勢ぞろい

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 前作ファンの見たいものが全部詰め込んである。今回も、仕事が大好きな女性たちを描くお仕事映画。ヒロインのアンディ、編集長ミランダ、その右腕のナイジェル、元同僚のエミリーだけでなく、主人公が飲み屋で集まっていた友人たちも恋人以外は再登場。彼らが今どうなのか分かるのも楽しい。そしてもちろん、スクリーンには魅惑的なファッション・アイテムの数々が溢れる。前作の出張先はパリだったが、今回はミラノ。こんなことがあったらステキなワクワクを描くストーリーのテイストも変わらない。

 そして今回も、アンディは学びを得て成長する。その学びが、前作と同じではないところも、しっかり続編になっている。

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村松 健太郎

変わったモノも変わらないモノもすべて内包して

村松 健太郎 評価: ★★★★★ ★★★★★

続編というものは嬉しく感じる一方で不安を抱かせるものであります。今作もまたそんな一本でした。いざ、作品を見ると最初のシーンから”見たかったプラダを着た悪魔”が帰ってきてくれたことを実感でき、テンションが上がりました。メイン4人が前作以降も大活躍してきた中での集結と言うということで非常に豪華な並びとなっています。もちろんその中でもメリル・ストリープは圧倒的でしたが。映画は20年と言う年月を”ちゃんとある”モノとして物語に落とし込んでいて変わったモノも変わらなかったモノも平等に描いています。新規キャラクターとしてはルーシー・リューがいい仕事をしてくれています。

この短評にはネタバレを含んでいます
斉藤 博昭

20年で変わった関係、それでも変わらない芯の部分

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

それぞれキャリアで20年の積み重ねが滲み出る。しかし、その“キャラ”は20年間、変わらない。だから観ているわれわれも瞬時に世界に戻れる最強の続編となった。
今回、立場上の関係はキープとはいえ、ドラマ(特に中盤以降)におけるリードする側、従う側に逆転が起こるところが歳月と無縁ではない。その意味でミランダに共感が誘われる瞬間が多発し、そこにはもはや“悪魔”の影は見えなくなる。この流れで、まとめ方もじつに鮮やか!

これは偶然とはいえ、2026年の映画業界の買収劇が重なるのは、本作が時代を映す鏡の証明なのかも。
とにかくテンポが軽快。むしろ軽快すぎて、もう少しじっくり見せるシーンがあっても良かった。

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相馬 学

時代は変わる、ドラマも、ユーモアも変わる

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 パワハラがキツ過ぎて笑えない局面もあった1作目に比べると、エンタメの強度が高まった感。

 前作の“悪魔”がフツーの“嫌な上司”に格下げ……というと聞こえはよくないが、だからこそ面白いと言い切りたい。出版業界の斜陽のなか、編集方針を貫こうとする共闘はドタバタに転んだり、エモさに転じたり。

 メリル・ストリープふんする“悪魔”は少々落ち着いたが、アン・ハサウェイふんする主人公は明らかに前作よりエンパワーされた。両者の力関係が微妙に変化したからこそ成立する新章。スタンリー・テュッチをはじめ、前作からの続投組も愛あるキャラを好演。

この短評にはネタバレを含んでいます
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