アメリと雨の物語 (2025):映画短評
色彩が物語を語る
色彩が語る。配色が語る。映像は、主人公アメリが生まれたばかりの状態から3歳になるまで、彼女にとって世界がどのように見えていたのかを映し出すので、そこにあるものに輪郭線はなく、色彩はすべて明るく輝いている。現実にあるものと、彼女の想像力が生み出すものが、境界線なく混じり合う。彼女の気持ちで世界の色が変わる。最初は自分を「神」だと思っていたアメリが、自分は「ヒト」だと気づき、そして「その方がいい」と感じるようになるまでが描かれる。
舞台は、1960年代の神戸の伝統的な日本家屋。ガラス窓をつたう雨の水滴、障子越しに差し込む柔らかな光、台所の鍋から立ちのぼる湯気が、静かに世界を包み込む。
この短評にはネタバレを含んでいます





















