2018年 第75回ベネチア国際映画祭コンペティション部門21作品紹介(2/3)

第75回ベネチア国際映画祭

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ファースト・マン

製作国:アメリカ
監督:デイミアン・チャゼル
キャスト:ライアン・ゴズリングジェイソン・クラーク

【ストーリー】 アポロ11号のニール・アームストロング船長を題材にした伝記映画。1969年7月20日、人類で初めて月面着陸を成功させたアメリカの宇宙船アポロ11号のミッション舞台裏と、アームストロングの知られざる半生を描く。

【ここに注目】 アカデミー賞6冠『ラ・ラ・ランド』のチャゼル監督とライアンが再タッグを組んだ話題作で、本映画祭のオープニング作品として上映が決定している。ライアンがアームストロング役で主演するほか、カイル・チャンドラー、ジェイソン・クラーク、クレア・フォイらが豪華共演。『スポットライト 世紀のスクープ』のオスカー脚本家ジョシュ・シンガーが脚色を担当している。前作で世界的大成功を収めたチャゼル監督の新作だけに注目度は高い。

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『ザ・マウンテン(原題) / The Mountain』

The Mountain
(C) Lorenzo Hagerman

製作国:アメリカ
監督:リック・アルヴァーソン
キャスト:タイ・シェリダンジェフ・ゴールドブラム

【ストーリー】 舞台は1950年代。母を亡くし、精神的に不安定な父に育てられた青年は、ロボトミー手術やショック療法を行う医者を、師と仰ぐようになる。一方、あるカルト宗教の教祖は、娘に人生を変える手術を受けさせようとするが……。

【ここに注目】 スティーヴン・スピルバーグ監督作『レディ・プレイヤー1』のタイ・シェリダンが青年を、『ジュラシック・パーク』シリーズのジェフ・ゴールドブラムが医者を演じている本作。ゴールドブラム曰く、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』や『アメリカン・サイコ』『セールスマンの死』をミックスしたトーンだという異色ドラマで、注目の映像作家リック・アルヴァーソンが監督・共同脚本を手がけている。

『ドゥーブル・ヴィー(原題) / Doubles vies』

Doubles vies

製作国:フランス
監督:オリヴィエ・アサイヤス
キャスト:ギヨーム・カネジュリエット・ビノシュ

【ストーリー】 長年の友人である編集者のアランと作家のレオナールは、レオナールの新作である、三流セレブとの情事をつづった自伝的小説について話し合うことに。アランは時代遅れだと指摘しようとするが、アランの妻セレナはそれがレオナールの最高傑作になると確信していた。

【ここに注目】 『5月の後』でベネチア国際映画祭脚本賞を、『パーソナル・ショッパー』でカンヌ国際映画祭監督賞を受賞したオリヴィエ・アサイヤス監督による新作コメディー。監督いわく「『アクトレス ~女たちの舞台~』も一種のコメディーだが、それとも違う方向性の作品」なのだとか。再タッグとなるジュリエット・ビノシュのほか、ギヨーム・カネ、ヴァンサン・マケーニュといった実力派キャストが揃う。

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『ヴォックス・ルクス(原題) / Vox Lux』

Vox Lux
(C) Lol Crawley

製作国:アメリカ
監督:ブラディ・コーベット
キャスト:ナタリー・ポートマンジュード・ロウ

【ストーリー】 シンガーのセレステが、悲劇のどん底から世界的なスターへと上り詰めていく音楽映画。1999年から現代にいたるまでのセレステの波瀾万丈な人生、そしてポップカルチャーの変遷をセレステの視点から描く。

【ここに注目】 オスカー女優のナタリー・ポートマンが、クールなロックスターのセレステ役で新境地を開拓した注目作。監督・脚本を務めた新鋭ブラディ・コーベットは、『シークレット・オブ・モンスター』でベネチア国際映画祭オリゾンティ部門の監督賞と、長編初監督の作品に贈られるルイジ・デ・ラウレンティス賞を受賞しており、本映画賞との相性の良さがうかがえる。劇中の音楽を人気歌手のシーアが担当していることも話題。

『22 ジュライ(原題) / 22 July』

製作国:ノルウェー、アイスランド
監督:ポール・グリーングラス
キャスト:アンデルシュ・ダニエルセン・リーヨン・オイガーデン

【ストーリー】 2011年7月22日、オスロ郊外のウトヤ島でキャンプ中の労働党青年部の関係者多数を、右派テロリストが殺害するおぞましい事件が起きる。事件の生存者やノルウェーの政治的リーダーたち、そしてこの事件の担当弁護士ら、それぞれの視点で事件の本質に迫る。

【ここに注目】 ドキュメンタリー作家やジャーナリストとしての顔を持つと同時に、『ジェイソン・ボーン』などのヒットメーカーでもあるポール・グリーングラス監督が手がけた衝撃作。『ロダン カミーユと永遠のアトリエ』などのアンデルシュ・ダニエルセン・リーらが出演し、2011年にノルウェーで起きた悲惨なテロ事件を題材に、3つのパートからなるストーリーを丁寧に紡いでいく。9・11同時多発テロを扱った『ユナイテッド93』など、実話を基にした作品作りに定評のあるベテラン監督だけにあなどれない。

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『サスペリア(原題) / Suspiria』

製作国:イタリア
監督:ルカ・グァダニーノ
キャスト:ダコタ・ジョンソンティルダ・スウィントン

【ストーリー】 希望に燃えるアメリカ人の若手ダンサー、スージーはかねてより憧れていた世界的に有名なドイツのダンス・カンパニーに入団することになる。だが、彼女の周りで奇怪なことが次々と起こり、不穏渦巻く闇が彼女にも押し寄せる。

【ここに注目】 イタリアを代表するホラー映画界の巨匠ダリオ・アルジェントの代表作『サスペリア』を、『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ監督がリメイクしたホラー。意気揚々とヨーロッパの名門ダンス・カンパニーにやって来たアメリカ人ダンサーが、ジワジワと思いがけない恐怖を味わうことになる姿を描き出す。『胸騒ぎのシチリア』でも同監督と組んだダコタ・ジョンソンとティルダ・スウィントンをはじめ、『クリミナル・タウン』のクロエ・グレース・モレッツという豪華女優陣が共演する意欲作に期待が高まる。

『ネバー・ルック・アウェイ(英題) / Never Look Away』

製作国:ドイツ
監督:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
キャスト:トム・シリングパウラ・ベーア

【ストーリー】 かつて東ドイツに住んでいたが亡命に成功し、今は西ドイツで穏やかな日々を過ごす、ユダヤ系ドイツ人アーティストのクルト・バーナート。だが、彼は幼い頃に体験した東ドイツでの過酷な日々と、ユダヤ人を迫害したナチス・ドイツ支配下でのおぞましい体験のトラウマに今でも悩まされていた。

【ここに注目】 東西統一前の東ドイツを舞台にした『善き人のためのソナタ』で脚光を浴びた、フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督が手がける人間ドラマ。『フランス組曲』のトム・シリングや、『リリーのすべて』のセバスチャン・コッホといったドイツを代表する実力派俳優たちが集結し、西ドイツへの亡命に成功しながらも過去のトラウマにとらわれる主人公の苦しみを、緊張感たっぷりに紡いでいく。移民問題で揺れる現在のヨーロッパにも通じる人間の尊厳を扱う題材が、審査員たちの心にどこまで響くかに注目したい。

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